加齢によるサルコペニアへの睡眠の影響: 関連の可能性と臨床的意義

PIOVEZAN Ronaldo D.; ABUCHAM Julio; DOS SANTOS Ronaldo Vagner T.; MELLO Marco Tulio; TUFIK Sergio; POYARES Dalva

文献

J-GLOBAL ID：201502201402608612 整理番号：15A1044120

加齢によるサルコペニアへの睡眠の影響: 関連の可能性と臨床的意義

The impact of sleep on age-related sarcopenia: Possible connections and clinical implications

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資料名：
巻： 23 号： PB ページ： 210-220 発行年： 2015年09月
JST資料番号： W1685A ISSN： 1568-1637 資料種別：逐次刊行物 (A)
記事区分：文献レビュー発行国：オランダ (NLD) 言語：英語 (EN)

サルコペニアは,骨格筋量,筋力,及び機能の衰退を含む老人疾患であり,死を含む複数の有害な結果をもたらすリスクにつながる。その病態生理は,神経内分泌及び炎症因子,不適切な栄養習慣及び低身体活動に関連している。この仮説は広く研究されてないが,睡眠が筋肉蛋白質代謝に,ある役割を果たしているかもしれない。睡眠の時間と質の低下,及び加齢による概日リズム及び睡眠障害の罹患率の増加は,蛋白質分解に有利に働き,体組成を変更しインスリン抵抗性のリスクを高めるが,これら全てがサルコペニアと関連している。加齢による徐波睡眠の減少,概日リズムの混乱及び閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)が,視床下部-下垂体-副腎(HPA),視床下部-下垂体-性腺(HPG),成長ホルモン軸,及びグルコース代謝に及ぼす影響に関するデータは,睡眠障害への介入治療が,筋肉の損失に影響を与えることを示している。OSAを,虚弱や睡眠の質障害のようなサルコペニアのプロセスに密接に関連した病状のリスクと関連付ける最近の研究は,睡眠が高齢者の骨格筋の減少に影響を与え得ることを,間接的に示唆する。いくつかの蛋白質合成及び分解経路は,成長ホルモン(GH),IGF-1,テストステロン,コルチゾール,及びインスリンによって媒介されるが,これらは,筋線維,筋力,及び機能を増加又は再確立するために,細胞及び分子レベルで作用する。加齢による睡眠の問題は,同化ホルモンカスケードを阻害し,骨格筋における異化経路を増強し,潜在的に細胞内で干渉する。栄養勧告と組み合わせた,又は組み合わせない,特定の身体的運動は,サルコペニアのための現在の治療選択肢である。同化ホルモンの外因性投与をテストする臨床研究は,十分な安全性プロファイルを生み出していない。概日リズムと睡眠の恒常性を正常化するために,睡眠障害をターゲットにする治療的アプローチは,高齢者の筋肉の健康を維持又は回復するための新たな戦略と言えるかもしれない。睡眠変数とサルコペニアのバイオマーカーと臨床パラメーターとの関連についての有望な研究結果が,この仮説を確認するために必要である。Copyright 2015 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.

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運動器系の疾患 , 予防医学一般

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