文献

J-GLOBAL ID：201502201670034823   整理番号：15A1320112

北米春コムギの育種遺伝資源の関連マッピングはUg99や他のアフリカ黒さび病種に対する耐性を付与する遺伝子座を明らかにする

Association mapping of North American spring wheat breeding germplasm reveals loci conferring resistance to Ug99 and other African stem rust races

著者 (12件)： BAJGAIN P. (Purdue Univ., IN, USA) ,  BAJGAIN P. (Univ. Minnesota, MN, USA) ,  ROUSE MN (ARS, USDA, MN, USA) ,  ROUSE MN (Univ. Minnesota, MN, USA) ,  BULLI P. (Washington State Univ., WA, USA) ,  BHAVANI S. (International Maize and Wheat Improvement Center (CIMMYT), Nairobi, KEN) ,  GORDON T. (ARS, USDA, ID, USA) ,  WANYERA R. (Kenya Agricultural and Livestock Res. Organization (KALRO), Njoro, KEN) ,  NJAU PN (Kenya Agricultural and Livestock Res. Organization (KALRO), Njoro, KEN) ,  LEGESSE W. (Ethiopian Inst. of Agricultural Res. (EIAR), Pawe, ETH) ,  ANDERSON JA (Univ. Minnesota, MN, USA) ,  PUMPHREY MO (Washington State Univ., WA, USA)
資料名： BMC Plant Biology (Web)  (BMC Plant Biology (Web))
巻： 15  号： Oct  ページ： 15:249 (WEB ONLY)  発行年： 2015年10月 
JST資料番号： U7027A  ISSN： 1471-2229  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 背景:最近同定されたPuccinia graminis f.sp.tritici(Pgt)TTKSK(Ug99)種は,世界的な小麦の生産に深刻な脅威をもたらす。更なる病原性がUg99品種集団内で検出されており,この品種集団の広がりは,アフリカや中東(イエメン)および西アジア(イラン)の小麦栽培地域全体で記載されている。TRTTFとTKTTFのような他の病原性の広いPgt品種は,さらに困難である。これらの品種に対する耐性を付与する遺伝子座を同定するための努力において,ゲノムワイド関連研究が,国際トウモロコシおよびコムギ改良センター(CIMMYT)から得た春コムギの育種系統のパネルや米国での6つのコムギ育種プログラムおよびカナダの3つのコムギの育種プログラムにおいて実施された。結果:この研究に関連する系統を,SNPマーカーを用いた主成分分析の結果から,2つの主要なクラスターに分類した。2013年と2014年の間に,Ug99に対する成植物の抵抗(APR)に関するスクリーニングを行ない,いくつかのコムギ系統はAPRを示すことが見出された。それらの系統も,セントポール,ミネソタ州のUSDA-ARSの穀物病研究所においてTTKSKやTRTTFおよびTKTTF品種に対する,幼苗期での抵抗性に関してスクリーニングした結果,250系統は9系統のみはすべての品種に対してAPRを示した。混合線形モデルを用いると,Ug99に対してAPRを有することと関連付けられたSNPマーカーが検出され,既知のAPR遺伝子Sr2に関連付けられたマーカーを含んでいた。同じモデルにより,TTKSKやTRTTFおよびTKTTF品種に対する幼苗抵抗性に関連するSNPマーカーを同定した。これらはSr8a遺伝子やSR11遺伝子と連鎖するマーカーを含んでおり,それぞれTRTTFとTKTTF品種に対する幼苗期の抵抗性を付与している。また,推定新規Sr抵抗性遺伝子を同定した。結論:結果は,北米のコムギ育種系統は,強毒性Pgt品種に対してAPRおよび幼苗期の抵抗性を付与するいくつかの抵抗遺伝子座を有することが実証された。耐性系統および本研究で同定されたSNPマーカーを使用して,マーカー利用抵抗性育種によりTTKSKを含む病原性黒さび品種に対する抵抗性のレベルが上昇した品種の開発を支援することができる。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *春播コムギ ,  *Puccinia ,  植物病原菌 ,  病原性 ,  北アメリカ ,  黒さび病 ,  DNAマーカー ,  一塩基多型 ,  耐病性 ,  作物育種 ,  *耐病性遺伝子 ,  遺伝資源 ,  ゲノムワイド関連解析 ,  主成分分析 ,  統計的線形モデル ,  遺伝子座
準シソーラス用語： *Puccinia graminis f.sp.tritici ,  SNPマーカー

分類 (2件)： 菌類による植物病害  (FC04052Y) ,  遺伝子の構造と化学  (EC02020U)

タイトルに関連する用語 (9件)： 北米 ,  春コムギ ,  育種 ,  遺伝資源 ,  マッピング ,  アフリカ ,  黒さび病 ,  耐性 ,  遺伝子座