抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿では,やまと興業における過去トラ集の活用術を紹介する。やまと興業は,自動車部品の開発と製造を主な事業としており,品質マネジメントに過去トラ集を活用している。そして,製品の流出不良,後工程への不良,工程内不良に加えて,試作や試験時の問題点,設備の不具合や故障を品質トラブル情報として集めて,整理して再発防止と未然防止に努めている。このとき,対象の部署は帳票の構成に従って,発生原因,流出原因について分析と真因追及を行い,対策を実施する。一方,品質管理部門は事案を4Mや「やまとのモノ作り12原則」に紐付けするなどで層別して情報の整理を行い,過去トラに登録することで対策内容を今後の再発防止と未然防止に役立てる。さらに,社内活動として毎月,過去トラ確認会を開催している。これは,品質管理部門が主体となり製造現場のサークルと過去トラを確認するものである。過去トラリストに登録された過去5年間の不良についてさかのぽって対策が継続され,カイゼンが後戻りしていないか,対策の有効性は評価できるか,標準化しているか,類似工程への横展開項目が確実に実施されているか,新たな問題が発生していないかなどを現地・現物で確認する。