抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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安全教育の多くは集合教育によって実施されているが,労働災害による死傷者の数には大きな減少は見られない.原因のひとつとして,危険の感じ方や行動が個人によって異なるにも係らず,安全教育の多くは集合教育によって実施されていることが指摘されている.そこで,本研究では,従来からの集合教育ではなく,危険の感じ方や行動が似ている人達毎のグループ教育の可能性について検討する.筆者らは,これまでの研究により,被験者が,グループ分けが可能な行動の14の型を持ち,それらの危険度合いには差があることを確認している。本研究では,これらの実績を踏まえて,非定常作業を行う機会の多い企業の作業者を被験者として非定常作業を模した作業実験を行い,危険度合いの高い3つの行動の型に属する作業者を抽出した.そして3つの行動の型それぞれに適切であるように工夫した教材を用いて同じ型同士によるグループ安全教育・訓練を実施した.その結果,当初危険な行動の型を示した作業者が,安全教育・訓練後には安全な行動の型に移行する傾向が見られ,本研究の有効性が確認できる結果となった。