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J-GLOBAL ID：201502202281444140   整理番号：15A0633166

星間水素を精密に測る:プランク衛星のもたらした新たな物質尺度

Accurate Measurements of the Interstellar Hydrogen: A New Measure of the Interstellar Medium Based on the Planck Dust Optical Depth

著者 (1件)： 福井康雄 (名古屋大 大学院理学研究科)
資料名： 天文月報  (Astronomical Herald)
巻： 108  号： 6  ページ： 328-336  発行年： 2015年05月20日 
JST資料番号： F0543A  ISSN： 0374-2466  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 水素原子の放つ波長21cmの電波が発見された1951年以来,水素の観測によって宇宙の成り立ちの理解は大きく前進した。教科書には「21cmスペクトルは光学的に薄い」と記されている。しかし,プランク衛星の結果を用いて調べると,21cmスペクトルは光学的に厚いことがわかった。光学的厚さを補正すると,水素の平均密度は2倍程度大きくなる。その効果は,分子雲の構造と星形成,銀河の星形成率,星間化学,宇宙線強度など,幅広く宇宙の理解に影響を与える。(著者抄録)

シソーラス用語： *星間物質 ,  *水素 ,  *光学的厚さ ,  天文衛星 ,  *分子雲 ,  星の形成 ,  星間ガス ,  宇宙塵 ,  星間分子 ,  宇宙背景放射
準シソーラス用語： Planck衛星 ,  スピン温度

分類 (1件)： 星雲  (DB06000W)

引用文献 (27件)：

• Dickey J. M., Lockman F. J., 1990, ARA&A 28, 215
• Planck Collaboration, Abergel A., Ade P. A. R., et al., 2014, A&A 571, A1
• Fukui Y., Okamoto R., Yamamoto H., et al., 2014, ApJ 796, 59
• Fukui Y., Torii K., Onishi T., et al., 2015, ApJ 798, 6
• Planck Collaboration, Abergel A., Ade P. A. R., et al., 2011a, A&A 536, A24

タイトルに関連する用語 (3件)： プランク衛星 ,  物質 ,  尺度