抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
本研究の目的は,緑藻類Scenedesmus quadricaudaおよび藍藻類Microcystis aeruginosaにおける優占種変遷機構解明のための基礎的知見を集積することである。高濃度リン条件下(1.55mg/L),窒素濃度を0.1~5.0mg/Lおよび0.5~5.0mg/Lとした窒素制限条件にてそれぞれ単種・競合培養実験を行い,得られた各種パラメータを用い両種の優占化特性について評価した。その結果,M.aeruginosaのΔN/ΔChl.a値は,窒素濃度0.5,1.0,2.5および5.0mg/Lの条件にてS.quadricaudaより5~7倍高い値を示した。またS.quadricaudaはM.aeruginosaに比べ高い生産効率を有し,1.0~5.0mg/Lの条件にてS.quadricaudaが,窒素濃度0.5mg/Lの条件にてM.aeruginosaが優占化することがわかった。さらに,両種の優占種変遷の切り替わりポイントがN:P比0.3(N=0.5mg/L)から0.6(N=1.0mg/L)にかけてあることが見出された。(著者抄録)