抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ホルスタイン経産牛28頭を用いて,肝アセチルCoA(AcCoA)含量と乾物摂取量(DMI)との関係を評価した;14頭は分娩後初期(PP;泌乳12.6±3.8日目)で,14頭は泌乳後期(LL;泌乳269±30日目)であった。乳牛には1日1回給餌し,給餌後の最初の4時間のDMIを測定した。給餌前および給餌4時間後に,肝臓および血液サンプルを採集した。4時間にわたる飼料摂取量は,乾物3.7~9.6kgの範囲であり,2つの泌乳ステージで類似していた。給餌前,肝AcCoA含量は,PP乳牛でLL乳牛よりも多く(34.4対12.5nmol/g),PP乳牛のみで給餌後4時間にわたり減少した(28.7対34.4nmol/g)。4時間にわたるAcCoAの変化の範囲は,PP(-24.3~10.4nmol/g)およびLL(-5.7~16.1nmol/g)の両方とも広く,また,PP(R
2=0.55)およびLL(R
2=0.31)の両方とも4時間後のDMIと負に関連していた。4時間にわたる血漿NEFA濃度の減少は,PP乳牛でLL乳牛よりも大きく(-681対-47μEq/L),PPおよびLLの両方で4時間後のDMIに関連していた(両方とも,R
2=0.38)。給餌後の最初の4時間にわたる乳牛における高いDMIは,血漿NEFA濃度が減少したので,採食中の酸化のために肝臓におけるAcCoA供給の急な減少に起因した可能性がある。これと一致して,AcCoAの変化は,PP乳牛で血漿NEFA濃度の減少と正に関連していた(R
2=0.31)。しかしながら,LL乳牛では,血漿NEFA濃度の変化が肝AcCoAの変化と関連しなかったことから,LL乳牛におけるAcCoAのプールが,PP乳牛ほど肝臓へのNEFAフラックスに依存していないことが示唆された。採食の時間枠内のAcCoAの産生および運命,ならびに給餌が肝組織におけるエネルギー変化に及ぼす影響を確定するには更なる研究が必要である。Copyright 2015 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.