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J-GLOBAL ID：201502202388075211   整理番号：15A1138090

座屈拘束された筋かいをもつ壁構面の耐震性能

著者 (3件)： 齋藤拓歩 (信州大 大学院) ,  松田昌洋 (信州大 工) ,  五十田博 (京大 生存圏研)
資料名： 日本建築学会技術報告集  (AIJ Journal of Technology and Design)
巻： 21  号： 49  ページ： 1023-1026  発行年： 2015年10月20日 
JST資料番号： L4777A  ISSN： 1341-9463  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 過去の実験結果から筋かいを用いた耐力壁は,座屈拘束要素のない状態では施行令で定められた性能を発揮しないことが明らかとなっている。性能低下には,筋かいの面外方向への曲げ座屈が影響しているため,本研究では2つ割り片筋かいと石膏ボード等の大壁面材を併用した耐力壁を対象として静加力実験と振動台実験を実施し,その座屈拘束効果について検証した。まず,大壁面材の有無がパラメータとなる試験体に対して静加力実験を実施し,面材による筋かいの座屈拘束効果の有用性を確認した。大壁面材を有する試験体は,施行令の壁倍率を満足する性能が得られた。一方で,筋かいのみの試験体は耐力壁の性能が発揮されず施行令の壁倍率を大きく下回る結果となった。次に,振動台実験により2つ割り筋かいの曲げ座屈を拘束した場合の性能を確認した。大壁面材が存在する場合には,耐力壁は建築施行令の壁倍率を満たす結果が得られた。しかし,大壁面材が機能しない場合は,施行令の壁倍率を大きく下回る結果となった。

シソーラス用語： *木構造 ,  *耐力壁 ,  *ブレース ,  座屈 ,  拘束 ,  *耐震性 ,  石膏ボード ,  構面 ,  静荷重 ,  載荷試験 ,  振動台試験 ,  荷重-変形関係 ,  建築材料 ,  倍率 ,  曲げ ,  固有振動数 ,  変位 ,  繰返し荷重
準シソーラス用語： 壁倍率 ,  面材

分類 (1件)： 木構造  (RA04020P)

引用文献 (3件)：

• 1) 福森大造、正野崎昭二:木造連続壁の耐力について、日本建築学会大会学術梗概集、C-1 分冊、pp181-182、2006.9
• 2) 五十田博、峯村廣紀他:2 つ割りと3 つ割り筋かいを持つ木造住宅の振動台実験 -木造建物の地震時挙動に関する研究 その5-、日本建築学会構造系論文集、pp969-975、2014.7
• 3) (財)日本住宅・木材技術センター:木造軸組工法住宅の許容応力度設計(2008 年版)、2009.6

タイトルに関連する用語 (5件)： 座屈 ,  拘束 ,  筋かい ,  構面 ,  耐震性能