抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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NiTi形状記憶合金は実際に多結晶の形で用いられ,そして通常強い集合組織から成る。本研究は,超弾性NiTi薄板の応力-ひずみ曲線における異方性を理解することを目的としている。引張り試験を圧延方向と横方向との間の様々な方向に沿って行った。応力-ひずみ曲線の形は強く方位に依存するが,9%と高い形状回復ひずみはほぼ方位に依存しないことが初めて観察された。集合組織および結晶学的分析により,それぞれの変形方向の観点から最も優勢な方位のマルテンサイトバリアントを決定し,そして対応する理論的変態ひずみを計算した。理論的変態ひずみと応力-ひずみ曲線の形との間の関係をさらに分析した。結果は,応力-ひずみ曲線のプラトー-ひずみの大きさが最優先方位のマルテンサイトバリアントの形成により決定され,一方でプラトー-ひずみに依存しない形状回復ひずみの大きさが,優先的なそして少し優先的な方位両方のマルテンサイトバリアントの逆変態により決定されることを明らかにした。2つのアプローチを取り込み,最も優先的なマルテンサイトバリアントおよび対応する理論的変態ひずみを決定した。一つはオーステナイト-マルテンサイト格子対応による結果としての変態ひずみをベースとし,もう一つはシュミット因子をベースとする。興味深いことには,両方法は同一セットのマルテンサイトバリアント,従って理論的変態ひずみの同じ値をもたらした。このことをNiTiにおける応力誘起マルテンサイトの最近の観察を基に考察した。Copyright 2015 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.