抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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地下環境起源のリンについて,地下水中の動態に関する研究はこれまで取り上げられる機会が少なかった。そこで本研究では,地下環境起源のリンの地下水中の動態について,地下水の水質分析とPHREEQCを用いた飽和指数の解析から評価した。その結果,還元環境下にある地下水中のリンの大部分は,有機物の分解生成物起源であると考えられた。さらに,過去の酸化環境時において針鉄鉱に吸着されたリンの再溶出が起こり得る可能性があることが推定された。一方,地下水中のリン濃度は,リン酸塩鉱物の溶解度にはあまり依存していないことが推定された。今後,水-岩石-微生物反応実験等から,より定量的に固相から液相へのリンの溶出を評価していく必要があると考える。(著者抄録)