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J-GLOBAL ID:201502202912924701   整理番号:15A1148818

窒素をキャリヤーガスとする低圧GC/MSによる水道水中のハロ酢酸類,ホルムアルデヒド及びフェノール類の定量

Determination of Haloacetic Acids, Formaldehyde, and Phenols in Tap Water by Low-pressure GC/MS Using Nitrogen as Carrier Gas
著者 (3件):
資料名:
巻: 64  号:ページ: 705-713 (J-STAGE)  発行年: 2015年 
JST資料番号: F0008A  ISSN: 0525-1931  CODEN: BNSKAK  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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窒素は安価・安全・不活性なガスだが,水素,ヘリウムに比べ「拡散定数が小さい,最適線速度が遅い,最適線速度域が狭い」という欠点がある.同条件で分析した場合,ヘリウムの約3倍リテンションタイムが遅くなり,分離能も低下するため,ガスクロマトグラフィー/質量分析法(GC/MS)には不適とされてきた.これに対処するためには,カラム流量を極力下げることでイオン化室内の窒素量を低減化するのが効果的だが,分析時間が長時間となる欠点が生じてしまう.本報告では,マイクロボアカラムとワイドボアカラムを接続した低圧ガスクロマトグラフ/質量分析計(LP-GC/MS)に窒素ガスを用い,窒素流量の低減化と同時に分析時間の短時間化を試みた.対象としたのは,水道水質基準項目でGC/MS分析による検査方法が採用されているハロ酢酸類,ホルムアルデヒド,フェノール類である.水質基準濃度値の10分の1以下,すなわちハロ酢酸類(各0.002 mg L-1),ホルムアルデヒド(0.008 mg L-1),フェノール類(各0.0001 mg L-1)を用いた水道水への標準添加試験の結果,真度89.4~101.2%,併行精度5.2% 以下,室内精度12.2% 以下となり妥当性評価ガイドラインの目標を満たす精度が得られた.また,検量線の決定係数(R2)は,0.998以上の良好な直線性を示した.さらに,分析時間はヘリウムを用いたGC/MSと同程度であり,本システムは充分に実用に耐えうることが示唆された.(著者抄録)
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分類 (2件):
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水中の汚染物質の各種分析  ,  芳香族単環フェノール類・多価フェノール 
物質索引 (1件):
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引用文献 (6件):
  • 1) 村田 武 : 分析化学 (Bunseki Kagaku), 35, 339 (1986).
  • 2) K. Mastovska, S. J. Lehotay, J. Hajslova : J. Chromatogr. A, 926, 291 (2001).
  • 3) M. S. Klee, L. M. Blumberg : J. Chromatogr. Sci., 40, 234 (2002).
  • 4) K. Mastovska, S. J. Lehotay, J. Hajslova : J. Chromatogr. A, 1054, 335 (2004).
  • 5) K. Ravindra, A. C. Dirtu, A. Covaci : Trends. Analyt. Chem., 27, 291 (2008).
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