抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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現在,グローバル化によって多言語間コミュニケーションの機会が増加している。しかし,多言語間での正確な共有は困難であり,医療分野などの正確な情報の共有が求められる場合には十分な正確性の確保された用例対訳が使用されている。しかし,必要な用例対訳は多く,十分な数の用例対訳の収集は困難である。現在我々は,機械翻訳とクラウドソーシングを用いて誤った機械翻訳が行われた用例の訂正を依頼することで,単言語話者でも正確な用例対訳を作成が可能となる用例対訳作成手法の研究を行っている。しかし,作業者が機械翻訳文から翻訳前の用例の意図を推測しなければならず,正確な訂正文の取得が可能となる用例はほんの一部である。そこで本稿では,訂正を行う多言語テキストペアを作業者に提示する際に,作業者が翻訳前の用例の意図をより推測しやすくするために,評価対象の多言語テキストペアを会話文として提示し,応答用例対を作成する手法を提案する。本稿の貢献は,クラウドソーシングを用いて作成した質問と回答の対をクラウドソーシングと機械翻訳に利用することで,一部の多言語テキストペアにおいて,会話の支援に有用な応答用例対の作成が行える可能性を示した点である。(著者抄録)