文献

J-GLOBAL ID：201502203184964498   整理番号：15A1233117

根こぶ病の国内事情 キャベツ根こぶ病の発病ポテンシャルの評価とそれに応じた殺菌剤による防除

著者 (3件)： 鈴木啓史 (三重県農業研) ,  辻朋子 (三重県農業研) ,  黒田克利 (三重県農業研)
資料名： 植物防疫  (Plant Protection)
巻： 69  号： 10  ページ： 634-639  発行年： 2015年10月01日 
JST資料番号： G0617A  ISSN： 0037-4091  CODEN： SHBOA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 健康診断の発想に基づく土壌病害管理法としてヘソディムがマニュアル化されている。本稿では,キャベツ根こぶ病の土壌病害診断項目の選定,根こぶ病菌密度の簡易検出法としてLAMP法の開発,発病ポテンシャルに対応した防除法の検討を報告する。三重県内の36カ所の圃場の土壌理化学性と生物性の測定及び前作の発病程度の聞き取り,採種した土壌の発病診断を行い,診断項目として病原菌密度,前作発病程度指数及び土壌pH指数を選定した。病原菌の検出法はLAMP法を採用した。発病ポテンシャルの異なる圃場で殺菌剤(アミスルブロム)の防除効果を検討した。発病ポテンシャルレベル2では育苗箱灌注処理で充分な効果を示し,レベル3では育苗箱灌注処理と土壌混和処理の体系処理が必要であった。発病ポテンシャルのレベル分けを図にまとめた。また,耕種的防除を含めた防除対策を整理して表にまとめた。

シソーラス用語： *キャベツ ,  *根瘤病 ,  生息密度 ,  可能性 ,  発病 ,  遺伝学実験技術 ,  判定基準 ,  *病害防除 ,  三重県
準シソーラス用語： LAMP法 ,  菌密度 ,  発病ポテンシャル ,  防除対策

分類 (3件)： 菌類による植物病害  (FC04052Y) ,  化学的防除  (FC05050X) ,  野菜  (FC03043X)

引用文献 (5件)：

• CAO, T. et al. (2007) : Plant Dis. 91 : 80~87.
• Li, M. et al. (2013) : Microbes Environ 28 : 195 ~ 203.
• 村上弘治(2002):アブラナ科野菜根こぶ病総合防除マニュアル,東北農業研究センター,福島,p.34.
• TSUSHIMA, S. and S. YOSHIDA (2012) : TUA-FFTC International Seminar on Emerging Infectious Diseases of Food Crops in Asia, Abstract : p.204.
• 吉本 均・前田和也(2001):和歌山農林水技セ研報 2:143~148.

タイトルに関連する用語 (7件)： 根こぶ病 ,  キャベツ ,  発病 ,  ポテンシャル ,  評価 ,  殺菌剤 ,  防除