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J-GLOBAL ID:201502203465110757   整理番号:15A0802664

チューリッポシドB変換酵素の分子同定:チューリップの花粉由来ラクトン形成カルボキシルエステラーゼ

Molecular identification of tuliposide B-converting enzyme: a lactone-forming carboxylesterase from the pollen of tulip
著者 (4件):
資料名:
巻: 83  号:ページ: 252-262  発行年: 2015年07月 
JST資料番号: A1374A  ISSN: 0960-7412  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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6-チューリッポシドA(PosA)及びB(PosB)はチューリップ(Tulipa gesneriana)の主要な二次代謝産物で,酵素処理でそれぞれ抗微生物ラクトン化アグリコンのチューリパリンA(PaA)及びB(PaB)に変換される。著者らは近年,ラクトン形成カルボキシルエステラーゼの初報告メンバーとしてPosA変換酵素(TCEA)を同定した。そこで本研究では,他のラクトン形成カルボキシルエステラーゼで,PaBを提供するため優先的にPosBと反応するPosB-変換酵素(TCEB)の同定について報告した。チューリップの花粉からこの酵素を単離して調べた結果,高いPosB変換活性を示した。精製したTCEBはPosAよりもPosBへの優れた活性を示し,TCEAのものとは違っていた。TCEBをコード化する新規のcDNA(TgTCEB1)をチューリップ花粉から単離した。TgTCEB1はカルボキシルエステラーゼファミリーに属し,ほぼ50%がTgTCEAポリペプチドと同じであった。組替え酵素の機能特性評価により,TgTCEB1は本来のTCEBに匹敵する活性でPosBのPaBへの変換を促進した。植物体各部のRT-qPCR分析を行った結果,TgTCEB1転写産物は専ら花粉へ制限されることが明らかになった。更に,抗-TgTCEB1ポリクローナル抗体を用いた葯断面の免疫染色法では,TgTCEB1が葯細胞ではなく花粉粒で特異的に発現することが明らかになった。TgTCEB1のN末端トランジットペプチドは,プラスチド標的シグナルとして機能することが分かった。これらの結果から,発達したTgTCEB1は特異的に花粉粒のプラスチドに局在すると考えられた。興味深いことに,TgTCEB1の基質であるPosBは花粉表面で蓄積したが,花粉粒の細胞間隙では見られなかった。Copyright 2015 Wiley Publishing Japan K.K. All Rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (2件):
分類
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植物の生化学  ,  花き・花木 

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