抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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自動車の運転席周辺の位置変化を検出するスイッチでは,無接点化方式である磁石と磁気センサの組み合わせを採用したものが増加している。この方式での位置精度の向上には,磁石表面の磁束密度分布を高精度で制御する技術が必要とされる。本稿では,この磁石形状をパラメータ設計により最適化した。まず,信号因子を磁石中心から長手方向の距離とし,磁束密度を出力として,ゼロ点比例式の解析実験を行った。この実験結果による最適条件でも,磁束密度分布の線形性は要求精度以下であった。次に,磁束密度分布の線形性の乱れが磁石の左端部,中央部,右端部での傾きが異なることによることを発見し,傾きを全域でバランスを取れるように改善して精度を上げた。以上は製造工程での改善であるが,さらなる改善のために,実験データを設計部門に展開し,シミュレーションにより磁石形状を再設計し精度を高めた。本件は,品質工学を広範囲に適用したことでも意義深い。