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J-GLOBAL ID：201502203738446028   整理番号：15A0853696

夏期湛水による肥料削減と雑草抑制技術

著者 (1件)： 森清文 (鹿児島県農業開発総合セ 大隅支場)
資料名： 農耕と園芸  (Agriculturist and Horticulturist)
巻： 70  号： 8  ページ： 54-58  発行年： 2015年07月23日 
JST資料番号： Y0900A  ISSN： 1345-8833  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 環境保全型農業の観点から畑の湛水防除が見直されつつある。また,湛水により難溶性リン酸が有効態となるとの報告もある。鹿児島県大隅半島の黒ボク土畑で夏期に湛水を行い,処理後にニンジンを栽培し,リン酸肥料が削減できるか検討した。また,雑草防除効果,線虫密度抑制効果についても検討した。試験は10~20a規模で行った。湛水は7~8月の30日間とし,落水後に圃場が乾燥したらロータリー耕運を行った。ニンジンの栽培試験では湛水処理区は初期生育が旺盛となり,リン酸を3割減肥しても慣行施肥並みの収量が得られた。土壌の物理性は湛水区では次層水分が増加し,作土への水分供給が円滑となった。雑草の防除効果は,ハリビユ,オヒシバ,メヒシバ等の抑草効果が確認され,その効果は翌年の作付け時まで持続した。また,湛水処理は薬剤防除区に比べ線虫密度回復は程度が低くなり,ニンジン栽培後に作付けした葉タバコとカンショの線虫被害も小さくなり,高い防除効果があった。

シソーラス用語： *湛水 ,  *施肥 ,  雑草防除 ,  線虫類 ,  生物的防除 ,  ニンジン【セリ科】 ,  土壌物理特性 ,  オヒシバ属 ,  メヒシバ ,  ヒユ科 ,  ネコブセンチュウ ,  ネグサレセンチュウ ,  リン酸肥料 ,  害虫防除 ,  鹿児島県 ,  *栽培的防除 ,  タバコ ,  サツマイモ ,  土壌管理
準シソーラス用語： オヒシバ ,  ハリビユ ,  *夏期湛水 ,  減肥 ,  線虫 ,  密度抑制

分類 (3件)： 施肥法・肥効  (FB05030Y) ,  栽培的防除  (FC05020Q) ,  雑草による植物被害  (FC04062J)

タイトルに関連する用語 (4件)： 夏期 ,  湛水 ,  肥料 ,  雑草抑制