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J-GLOBAL ID：201502203770508035   整理番号：15A1223579

模擬加圧水型原子炉一次冷却水におけるオーステナイト系ステンレス鋼の酸化物薄膜を調査するためのその場X線回折測定方法

In Situ X-Ray Diffraction Measurement Method for Investigating the Oxides Films on Austenitic Stainless Steel in Simulated Pressurized Water Reactor Primary Water

著者 (4件)： WATANABE Masashi (Tohoku Univ., Sendai, JPN) ,  YONEZAWA Toshio (Tohoku Univ., Sendai, JPN) ,  SHOBU Takahisa (Japan Atomic Energy Agency, Sayoh, JPN) ,  SHOJI Tetsuo (Tohoku Univ., Sendai, JPN)
資料名： Corrosion (Houston, Tex.)  (Corrosion (Houston, Tex.))
巻： 71  号： 10  ページ： 1224-1236  発行年： 2015年10月 
JST資料番号： B0320A  ISSN： 0010-9312  CODEN： CORRAK  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 冷間加工した316Lオーステナイト系ステンレス鋼が加圧水型原子炉(PWR)一次冷却水中で応力腐食割れが生じることを念頭に置き,種々の溶存水素(DH)量を含むPWR模擬一次冷却水における316L鋼に形成される酸化膜の層構造を,シンクロトロンX線回折(XRD)装置を用いてその場測定により調べた。28%冷間加工した316L鋼を供試材とし,コンパクトテンション型試験片に加工した。さらに蛍光X線分析(XRF)をex situで行い,in situ測定結果と比較した。その結果,表面のスピネル酸化物の層構造は模擬冷却水中のDH濃度に依存することが判明した。全ての試験片で酸化物皮膜の外層では(Ni_xFe_(1-X))Fe₂O₄型のスピネル酸化物が,内層に薄いFeCr₂O₄型スピネルが認められた。DH=30cm³/kg(H₂O)の場合,(Ni_xFe_(1-X))Fe₂O₄型のスピネル酸化物中のNiに対するFeの比はDH=5cm³/kg(H₂O)の場合より極めて大きい。DHが5から30,さらに5cm³/kg(H₂O)と変化させると酸化物層構造は最初の5cm³/kg(H₂O)の状態に逆戻りした。

シソーラス用語： *オーステナイト系ステンレス鋼 ,  *冷却水 ,  *PWR型原子炉 ,  *酸化層 ,  *その場観察 ,  *X線回折 ,  冷間加工 ,  応力腐食割れ ,  水素 ,  溶存ガス ,  シンクロトロン放射 ,  蛍光X線分析 ,  スピネル型結晶 ,  酸化物 ,  ニッケル化合物 ,  鉄化合物 ,  クロム酸塩
準シソーラス用語： *316Lステンレス鋼 ,  クロム酸鉄 ,  シンクロトロンX線回折 ,  溶存水素

分類 (2件)： 腐食  (WB03030B) ,  原子炉の構成要素と原子炉材料一般  (MD04010I)

タイトルに関連する用語 (7件)： 加圧水型原子炉 ,  一次冷却水 ,  オーステナイト系ステンレス鋼 ,  酸化物薄膜 ,  調査 ,  X線回折 ,  測定方法