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J-GLOBAL ID：201502204029947559   整理番号：15A1311422

津波による船舶群の漂流・座礁に関する水理実験と数値モデルの検証

HYDRAULIC EXPERIMENT AND VERIFICATION OF NUMERICAL SIMULATION FOR DRIFTING AND STRANDING MULTIPLE VESSEL BY TSUNAMI

著者 (4件)： 許松 (防衛大学校理工学研究科) ,  鴫原良典 (防衛大学校 建設環境工学科) ,  多田毅 (防衛大学校 建設環境工学科) ,  林建二郎 (防衛大学校 建設環境工学科)
資料名： 土木学会論文集 B2(海岸工学)(Web)  (海岸工学論文集(Web))
巻： 71  号： 2  ページ： I.277-I.282 (J-STAGE)  発行年： 2015年 
JST資料番号： U0396A  ISSN： 1883-8944  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 船舶群が津波により漂流・座礁する水理実験を行い,漂流現象の傾向を分析するとともに,数値モデルの精度について検証した.実験から,船舶漂流には漂流開始する位置に対し一定のパターンが存在するが,流況の複雑さや他の船体との接触などによるばらつきも見られた.剛体モデルに基づく漂流物移動の数値計算により,船舶に作用する慣性力,抗力についてモデルの違いによる影響を調べた.特定の船舶の漂流を評価する場合,抗力には流速分布を考慮したモデルが必要である一方,船舶群全体の拡散状況を評価する場合はモデルの違いによる影響は小さい.さらに座礁の再現には底面摩擦を考慮する必要があることがわかった.以上から,不確定性が大きな現象を除き,剛体モデルにより津波時における船舶群の漂流・座礁範囲の評価は可能であることが示された.(著者抄録)

シソーラス用語： *津波 ,  *船舶 ,  *漂流 ,  座礁 ,  数学モデル ,  数値モデル ,  水理模型実験
準シソーラス用語： 水理模型試験

分類 (1件)： 海岸工学  (RC13000X)

引用文献 (8件)：

• 1) 木原直人,松山昌史,藤井直樹 : 漂流物挙動解析による津波漂流物衝突に関する確率論的評価手法,土木学会論文集B2(海岸工学),Vol. 69,No. 2,pp. I_341-I_345, 2013.
• 2) 本多和彦,富田孝史,西村大司,坂口章 : 多数の津波漂流物を解析する数値モデルの開発,海洋開発論文集,Vol. 25,pp. 39-44, 2009.
• 3) 藤井直樹,大森政則,池谷毅,朝倉良介,入谷剛,柳沢賢 : 津波による漂流物の移動に関する基礎的研究,海洋開発論文集,Vol. 21,pp. 127-132,2005.
• 4) 安野活一郎,西畑剛,森山陽一 : 浮体特性を考慮した漂流シミュレーションの適用性に関する研究,海洋開発論文集, Vol. 23, pp. 87-92, 2007.
• 5) 池谷毅,朝倉良介,藤井直樹,大森政則,武田智吉,柳沢賢 : 浮体に作用する津波波力の実験と評価方法の提案,海岸工学論文集,Vol. 52,pp. 761-765, 2005.

タイトルに関連する用語 (7件)： 津波 ,  船舶 ,  漂流 ,  座礁 ,  水理実験 ,  数値モデル ,  検証