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J-GLOBAL ID：201502204267456229   整理番号：15A1383799

巨大災害廃棄物対策 広域巨大震災時の自治体支援受援体制と廃棄物対策のあり方

著者 (1件)： 中林一樹 (明治大 政治経済学研究科 危機管理研究セ)
資料名： 廃棄物資源循環学会誌  (Material Cycles and Waste Management Research)
巻： 26  号： 5  ページ： 369-381  発行年： 2015年09月30日 
JST資料番号： L1595A  ISSN： 1883-5864  CODEN： HSJGBV  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本論は,南海トラフ地震や首都直下地震等の超広域巨大災害時の災害廃棄物対策のあり方を考察した。災害廃棄物とは,日常廃棄物とは異なり,被災者には思い出や生きた証としての価値をもっているため,処理の初動段階では迅速な処理よりも被災者の思いを尊重した対応が重要である。処理の段階では,迅速な処理とともに環境悪化の回避と地域環境の保護に重点を置いた取り組みが必要である。そのためには,超広域巨大災害であるほど,残された資源の公平で有効な活用が不可欠であり,都道府県をリーダーとする県・市町村・民間事業者のグループを支援活動単位として,都道府県と国とが支援受援の体制づくりを調整する仕組みの構築が必要である。一方,受援体制は市町村が受援単位となるため,自治体は自らが被災して行政機能が低下することを想定した,災害廃棄物処理機能継続計画(廃棄物BCP)の検討が不可欠である。(著者抄録)

シソーラス用語： プレート間地震 ,  *大地震 ,  廃棄物 ,  *廃棄物処理 ,  広域処理 ,  災害対策 ,  環境保全 ,  システム ,  計画
準シソーラス用語： 南海トラフ巨大地震 ,  *災害廃棄物 ,  *支援体制 ,  BCP【計画】

分類 (2件)： 自然災害  (RA02030M) ,  廃棄物処理一般  (SC05010S)

引用文献 (8件)：

• 井口 隆: 伊勢湾台風災害の特徴, 防災科学研究所研究報告, 第75号, pp.1-10 (2009)
• 杉本 識,中林一樹,小田切利栄: 合併後の自治体属性と防災施策の取り組み状況との関連に関する研究, 地域安全学会論文集, 第18号, pp.401-410 (2012)
• 木村玲欧,林 春男,田村圭子,立木茂雄,野田 隆,矢守克也,黒宮亜希子,浦田康幸: 社会調査による生活再建過程モニタリング指標の開発-阪神・淡路大震災から10年間の復興のようす-, 地域安全学会論文集, 第8号, pp.415-424 (2006)
• 阪神・淡路大震災調査報告編集委員会: 阪神・淡路大震災調査報告 共通編-3 都市安全システムの機能と体制, 丸善, p.605 (1999)
• 兵庫県: 伝える-阪神・淡路大震災の教訓-, (阪神・淡路大震災復興フォローアップ委員会監修), ぎょうせい, p.249 (2009)

タイトルに関連する用語 (7件)： 災害廃棄物 ,  対策 ,  広域 ,  震災 ,  自治体 ,  支援 ,  廃棄物