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J-GLOBAL ID：201502204300353902   整理番号：15A1273891

超臨界CO₂雰囲気下におけるVOC脱着挙動に関する研究

著者 (6件)： 伊藤康孝 (ダイダン) ,  菊地孝一 (東北大) ,  高橋直人 (東北大) ,  宇敷育男 (東北大) ,  佐藤善之 (東北大) ,  猪股宏 (東北大)
資料名： ダイダン技報  (Dai-dan Technical Current News)
号： 109  ページ： 72-76  発行年： 2015年09月 
JST資料番号： L0276A  ISSN： 0914-8264  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 空気清浄や大気汚染防止を目的とした活性炭などの多くは,使用され吸着能力が失われると廃棄処分されている。そこで,超臨界CO₂を洗浄溶媒に用いた吸着材の再生プロセスを開発し,実用化してきた。超臨界CO₂は高い拡散性,溶解性を持つことから吸着材の細孔構造に浸透し,吸着した揮発性有機化合物(VOC)を溶解,脱着させることができる。このVOCの脱着挙動を定量的に把握し,最適化を図ることが重要である。本報では,超臨界CO₂雰囲気下における活性炭からのVOC脱着挙動を確認し,考案したモデルと実験結果を相関した。実験結果としては,超臨界CO₂雰囲気下の脱着挙動は,CO₂密度により大きく変化し,加えて温度による蒸気圧の影響もあるため,最適な脱着条件を検討する必要があることが分かった。この関係はVOC種により大きく異なった。また考案したモデルは実験値を良好に表現することができた。

シソーラス用語： *超臨界流体 ,  二酸化炭素 ,  *揮発性有機化合物 ,  *脱着 ,  吸着剤 ,  再生 ,  *活性炭 ,  実証実験 ,  測定データ ,  予測誤差 ,  破過特性 ,  温度依存性 ,  圧力効果 ,  芳香族炭化水素 ,  アルコール ,  フェノールエーテル ,  物質収支 ,  数学モデル ,  超臨界二酸化炭素
準シソーラス用語： 超臨界CO2 ,  VOC【化合物】

分類 (1件)： 空気浄化  (PC02060X)

引用文献 (10件)：

• 中村真,”超臨界二酸化炭素を洗浄溶媒に用いるエアフィルタ再生技術,”超臨界流体技術の開発と応用,シーエムシー出版,pp.264-272,2008.
• 中村真,田村和也,”超臨界二酸化炭素を利用した有機用ケミカルフィルタの洗浄再生,”工業材料,Vol.57,No.3,pp.46-50,2009.
• 田村和也,”超臨界二酸化炭素を洗浄溶媒とする大型洗浄装置の開発~各種VOC吸着剤の再生技術~”,二酸化炭素の有効利用技術,Science&Technology,2010.
• 中村真ほか,”超臨界CO₂を用いたエアフィルタ再生技術の実用化(平成24年度化学工学会賞受賞)”,化学工学会,大阪,2013.
• 濱邊友理,”活性炭の再生を目的とした超臨界CO₂雰囲気下におけるVOC脱着挙動の検討”,東北大学学士論文,2012.

タイトルに関連する用語 (6件)： 超臨界CO2 ,  雰囲気 ,  VOC ,  脱着 ,  挙動 ,  研究