抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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アサヒビール(株)は今年「サントネージュワインRela」のPETボトル形状をブルゴーニュ型からボルドー型に変更した。これまでの持ちやすさを維持しつつ,約20%軽量化することができた。本稿では,その設計および検討内容について紹介した。同社のPETボトルへのワイン充填は,熱酒充填方式を採用しているので冷却後の容器内は負圧になり,これに耐える容器設計が必要である。ワインでは充填温度が比較的低いことから,容器底部に減圧吸収パネルを設けパネルの凹みにより負圧を吸収する方法が採用可能と試算された。これにより狙いとする本格感のある形状が実現でき,20%以上の軽量化も目標とした。製品の製造から消費までの期間に胴部が変形しないように減圧吸収容量を想定し,底パネルの形状や肉厚を設計するため容器特性を考慮して,容器の樹脂量を設定した。リブの本数,位置や形状および樹脂量を変化させたボトルについて,変形の有無,意匠性,耐荷重性,輸送適正,開栓性,その他の評価を行い,最終形状を選定し,目標を達成した。軽量化に伴う環境負荷低減効果は,H25年実績で年間CO
2排出量を約230t,天然資源削減量を約63kl(原油換算)削減できた。