抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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CO
2排出量が多い石炭火力発電は,経済的理由のみならず,環境面からのその熱効率向上が喫緊の課題となっている。発電技術は,第一世代(ボイラー蒸気タービン),第2世代(ガスタービンー蒸気タービン),第3世代(燃料電池-ガスタービンー蒸気タービン)に,分類できる。第一世代の発電技術は,蒸気温度・蒸気圧力の高温・高圧化により熱効率が40%を超えているが,蒸気温度が600°Cを超え,現在の材料では,ほぼ技術的に限界にきている。第2世代の発電技術は,石炭をガス化しガスタービンで燃焼可能としたIGCC(石炭ガス化複合発電)である。複合発電に燃料電池(特に高温で作動するSOFC)をトッピングし,更なる高効率化を図るのが第3世代の発電技術であり,55%の高効率が実現可能である。従来型石炭火力の使用炭は,ほとんどカロリーが高い歴青炭である。低発熱量の褐炭,亜歴青炭は,十分に予乾燥を行えば石炭ガス化・IGCC向いていると言える。海外では,中国やインド等,石炭火力発電が主要エネルギーである国が多く,老朽化した石炭火力発電をIGCCにリプレースすることで大幅なCO
2排出量削減が可能であり,地球温暖化対策に大きく貢献できる。