抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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「リーン」は,”顧客へ向けて淀みない付加価値の流れ作っていくアプローチ”を指し,「広義のものづくり」に相当する。働き方に関しては,水平的情報共有にもとづくチームワークや改善を特徴とする。1990年代は,製造業に主眼が置かれていたため「リーン生産」と呼ばれていたが,サービスへの応用が一般化するにつれ,現在では単に「リーン」と呼ばれることが多い。スウェーデンにおける「リーン」の現状を解説した。スウェーデンのストックホルム県の一都市のセーデルテリェ市の例を通して解説した。この改革の特徴は,ビジョン(「スウェーデンの国際首都になる」),価値(「市民第一」など),原則(「ジャスト・イン・タイム」に相当する「ニーズにもとづく流れ」など)を徹底的に共有した上で,具体的な働き方については各現場へ移譲する。スウェーデン政府もリーンの実行支援に力を入れており,例えば,中小企業の持続可能なリーン開発を支援するプログラムは,政府機関の後押しで運営されている。製造業におけるリーン大国が日本なら,サービス行におけるリーン大国はスウェーデンと言っても差し支えない。