抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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マイクロフルイディクス精子ソーティングは,歴史的に精子の運動性に依存してきた。しかし,精巣精子抽出(TESE)及び顕微解剖精巣精子抽出(mTESE)技術を行うとき発生するような他の組織から生きた非運動性精子が必要なとき,運動に基づく精子分離技術は有効でないであろう。本研究では,血球から精子を分離するため螺旋状チャネルを用いる慣性マイクロフルイディクス技術の利用を示した。非標識の分離法は,ソーティングのため精子運動性に依存しない。螺旋状チャネル分離の基本原理を用いて,血液から非運動性精子を分離するための特異的チャネル及び流れパラメータを設計した。螺旋状チャネル次元は,初期半径,0.7cm;最終半径,0.899cm;チャネル幅,150μm;チャネル高さ,50μm;螺旋の回転,4回転及びチャネル間の空間,310μmであった。精子が5μm球としてモデル化されたならば,精子は集束され,赤血球(RBC)から分離されることを慣性マイクロフルイディクス理論が示唆した。一連の実験において,これらの特徴を実行するためのチャネルを検証した。RBCおよび精子の混合サンプルを用いて,0.1-0.52ml分
-1の範囲のサンプル注入流量を持つデバイスの精子分離能力を試験した。螺旋状チャネルを通じたサンプルの試験後,4つの出口からサンプルを集め,顕微鏡を用いて検査した。0.52ml分n
-1の流量において最良の結果が得られ,2つの外部出口から集められた精子のパーセントを表す81%の濃度比を生成した。同じ条件に対し,2つの内壁出口から99%のRBCが集められた。高速度走査装置を用いて,RBCの集束及び精子の一般的集束を観察できた。精子は均一な形ではないので密接したバンドでこれらは集束しなかったが,チャネルの一般的領域で集められた。にもかかわらず,これら精子に対する精製比は,数百万の血球を含むTESE/mTESEサンプルにおいてまれな精子を発見する可能性を大きく高めるに十分であった。このシステムでのサンプルの逐次プロセシングは,血球に対する精子の比をさらに改善することを証明した。Copyright 2015 Royal Society of Chemistry All Rights reserved. Translated from English into Japanese by JST