抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本論文は,デフォレスト館の創建と明治期の履歴について報告した。先ず,宣教師J・H・デフォレスト(1844-1911)が後半生居住したデフォレスト館(仙台市青葉区土樋・1887年創建)が,明治期の仙台で創建された数少ない現存宣教師館のひとつとして,2012(平成24)年9月に国の登録有形文化財に登録されたこと等を報告した。次に,デフォレストが購入した三軒の住宅とその設計者及び創建時代について報告した。更に,三軒の住宅とその立地に関し,市原盛宏が所有した二つの土地,押川方義たちが買収した「片平丁七九番」の土地とその後,モールがデフォレストから購入した「快適な住宅」について報告した。最後に,宮城県土木課に所属した「ウエダ」は,デフォレストをはじめとするアメリカン・ボードの宣教師たちのために三軒の住宅を設計したこと,宮城英学校が閉校に追い込まれると,アメリカン・ボードの宣教師たちの多くが仙台を離れることになったこと,1896年にふたたび来仙したデフォレストは,用意された三軒の住宅のうち「南六番丁六番-一」の一軒に居住したこと等を報告した。