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J-GLOBAL ID:201502204617492550   整理番号:15A1169299

ヒト乳癌細胞における細胞増殖の阻害とアポトーシスの誘導に対する薬理学的PARP阻害剤の異なる活性

Differential Potential of Pharmacological PARP Inhibitors for Inhibiting Cell Proliferation and Inducing Apoptosis in Human Breast Cancer Cells
著者 (4件):
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巻: 116  号: 12  ページ: 2824-2839  発行年: 2015年12月 
JST資料番号: D0326B  ISSN: 0730-2312  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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BRCA1/2変異細胞は,ポリ(ADP-リボース)ポリメラーゼ-1(PARP-1)の不活性化に対して高感受性である。筆者らは最近,NU1025によるPARP-1の阻害が,BRCA1陽性BT-20細胞に対して極めて毒性が高いが,BRCA1陰性のSKBR-3細胞に対しては毒性がないことを示した。これらの結果から,臨床試験が行われたものを含む他のPARP-1阻害剤は,BRCA1陰性SKBR-3乳癌細胞に対してNU1025よりも有効である可能性が生じた。そこで本研究では,臨床評価中の4種のPARP阻害剤(オラパリブ,ルカパリブ,イニパリブ,AZD2461)の細胞毒性を検討し,NU1025と比較した。PARP-1阻害に対する乳癌細胞の感受性は大きく異なった。意外なことに,BRCA1陰性SKBR-3細胞は,NU1025,オラパリブ,ルカパリブにほぼ完全に反応しなかった一方,BRCA1陽性BT-20細胞は,低用量であってもNU1025の影響を受けた。これとは対照的に,イニパリブとAZD2461は,BT-20およびSKBR-3細胞の両方の細胞に対して毒性を示した。4種のPARP-1阻害剤のうち,AZD2461のみが細胞周期の進行に強く影響した。興味深いことに,試験したPARP-1阻害剤の抗増殖および抗アポトーシス活性は,DNA損傷活性と明らかな相関を示した。さらに,2種の乳癌細胞株のプロテオームは大きく異なっていることが明らかとなった。197タンパク質が,NU1025処理したBT-20細胞で異なる発現を示した。これらの結果は,BT-20細胞は,DNA修復経路に未同定の欠損があり,その結果PARP-1阻害に感受性である可能性を示唆する。また,PARP-1阻害剤の治療への適用は,BRCA突然変異のキャリアに限定されるものではなく,経路の他のコンポーネントの欠陥を保有する患者にも有効である可能性を示唆する。Copyright 2015 Wiley Publishing Japan K.K. All Rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (3件):
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細胞生理一般  ,  基礎腫よう学一般  ,  抗腫よう薬の基礎研究 
物質索引 (5件):
物質索引
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