抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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この数か月間,イギリスにおいて加糖した清涼飲料に対する課税案ほど健康関連の問題で論議を呼んだものはない。2年前に’子供の未来基金’は加糖した清涼飲料1L当り20%課税することによって年間約10億ポンドを生み出し,この金を子供の未来のために使えよと主張した。メキシコでは2014年に清涼飲料に’砂糖税’を課税した結果,売上げが10%減,ハンガリーでは2011年の高フルクトース清涼飲料課税で売上げが15%減となった。メキシコでのカロリー減は1人当り1日9kcalに留まる。イギリスで実施してもたいした成果は得られないと考えられる。2012年に実施したフランスでは一旦清涼飲料の消費量は低下したものの,間もなく盛り返している。2011年にデンマークが導入した飽和脂肪税は僅か9か月で効果なしとして廃止された。糖をどう定義するのか,清涼飲料の「加えた」,「フリー」又は「非乳-外来」の糖を測定することは難しい。その他,本件に対するイギリスの保守党,労働党の立場,などについて記述した。