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J-GLOBAL ID:201502204841672407   整理番号:15A0981145

STOL飛行艇/日本の独創技術

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資料名:
巻: 23  号:ページ: 72-75,41  発行年: 2015年09月01日 
JST資料番号: Z0898C  ISSN: 0919-6471  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 解説  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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本稿で解説する「飛行艇」は,湖面や界面といった水上で離発着する「船の機能を兼ね備えた飛行機」である。第二次大戦頃までは空港等のインフラも未整備で,着陸に必要な緩衝装置付き「脚」も実用化されておらず,陸上機は大型化が遅れた。一方,飛行艇は水上から離発着可能というメリットを活かして,長距離輸送や航空路線運行に大型機が数多く使用された。日本で本格的な水上機が登場したのは1922年のことであるが1939年には,横浜~サイパンの西南太平洋航空路線に就航していた。戦後,高強度材料が出現し,緩衝装置付きの丈夫な脚や高揚力装置が実用化され,また土木技術の発達で強固な滑走路が急速に整備され,1952年に日本の航空活動が再開された時,すでに飛行機の主役は陸上機に移っていたが,新明和工業は前身の川西航空機の技術的蓄積と経験を継承し,敢えて「外洋で安全に離着水できるできる飛行艇」という事業戦略を採った。当時は,波高1.5mが限度,波高2mの海面への着水は不可能とされている中で,シーステート5(風速25ノット,波高3mの海面)で運用できる飛行艇の開発に着手した。高波高海面への着水でまず課題となるのは着水衝撃であるが,この課題の解決に飛行艇にSTOL(単距離着陸)性を持たせる研究を続けた。対潜哨戒飛行艇PS-1は,この荒海離着水を実用化したSTOL機である。救難飛行艇US-1/US-2は,陸上空港でも運用可能な水陸両用機である。STOL飛行艇は日本が生んだ独創的航空機技術であり,性能上は世界的にも競合する機体がない存在となった。
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分類 (1件):
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航空機 
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