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J-GLOBAL ID：201502204844264563   整理番号：15A1065135

浮島ケ原自然公園(富士市)におけるサワトラノオの生育の季節変化と訪花昆虫

著者 (5件)： 下田路子 (常葉大 社会環境) ,  加須屋真 (常葉大 社会環境) ,  芹澤卯享 (常葉大 社会環境) ,  前澤瑞成 (常葉大 社会環境) ,  永田舞 (常葉大 社会環境)
資料名： 植物地理・分類研究  (Journal of Phytogeography and Taxonomy)
巻： 62  号： 2  ページ： 93-98  発行年： 2015年03月31日 
JST資料番号： Y0534A  ISSN： 0388-6212  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 野生湿性植物の希少種サワトラノオ(Lysimachia leucantha)の生育の季節変化と訪花昆虫を,静岡県富士市の浮島ケ原自然公園において調査した。その結果,本種はロゼットを形成して越冬し,春に地下茎を伸ばし,4~5月に開花し,6月に結実した。また,開花および結実期に地下茎基部に新個体が発生し,8月には新ロゼット葉が認められ,各ロゼットは独立した個体であった。実生由来のロゼットが発生する可能性もあり,刈り取り後の日当たりの良い場所で越冬することがわかった。訪花昆虫は,アザミウマ類,カメムシ類,アブ類,チョウ類,ハチ類およびアリ類などが認められたが,圧倒的にアリ類(特にトビイロケアリとウメマツオオアリ)の訪花頻度が多かった。

シソーラス用語： *サクラソウ科 ,  個体群 ,  *植物成長 ,  季節的変動 ,  開花 ,  結実 ,  地下茎 ,  形態 ,  *植物生理 ,  越冬 ,  動物行動 ,  頻度 ,  種差 ,  静岡県 ,  生態 ,  Lasius japonicus ,  訪花 ,  *訪花昆虫 ,  *昆虫綱 ,  アリ科 ,  準絶滅危惧種 ,  *節足動物 ,  *無脊椎動物 ,  ハチ目
準シソーラス用語： *昆虫類 ,  アリ ,  Camponotus vitiosus ,  *Lysimachia leucantha ,  ウメマツオオアリ ,  *サワトラノオ ,  トビイロケアリ ,  ロゼット ,  希少種 ,  湿性植物

分類 (3件)： 植物生態学  (EE02000E) ,  発生,成長,分化  (EH02030U) ,  異種生物間相互作用  (EE01050A)

引用文献 (18件)：

• 安島美穂・津田智.2000.静岡県富士市浮島ヶ原のヨシ群落における埋土種子集団と植生の関係.植生学会誌 17:31-38.
• 千葉県レッドデータブック改訂委員会(編).2009.千葉県の保護上重要な野生生物-千葉県レッドデータブック-植物・菌類編 2009年改訂版.千葉県環境生活部自然保護課,千葉.
• 鄭台鉉.1956.韓國植物圖鑑 下巻草本部.新志社,ソウル.
• 藤原一繪・渡辺美由紀・島田直明・早川信一・藤間熈子・石井茂・前田浩之助・モハマド アザニ アリアス.1995.浮島ケ原の湿原植生と立地要因 1. 浮島ケ原の植生と植物相.横浜国立大学環境科学研究センター紀要 21:129-178.
• Iwatsuki, K., Yamazaki, T., Boufford, D. E. and Ohba, H. (eds.). 1993. Flora of Japan IIIa. Kodansha, Tokyo.

タイトルに関連する用語 (6件)： 浮島 ,  自然公園 ,  富士市 ,  生育 ,  季節変化 ,  訪花昆虫