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J-GLOBAL ID:201502204884933076   整理番号:15A0266977

ダイズDREB1/CBF型転写因子は低温ストレス-応答遺伝子発現と同じように熱および乾燥においても機能する

Soybean DREB1/CBF-type transcription factors function in heat and drought as well as cold stress-responsive gene expression
著者 (11件):
資料名:
巻: 81  号:ページ: 505-518  発行年: 2015年02月 
JST資料番号: A1374A  ISSN: 0960-7412  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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ダイズ(Glycine max)は世界的に重要な作物で,その成長や収率は非生物ストレスである乾燥や熱,低温などにより顕著に減少する。シス作動性要素DRE(脱水-応答配列)/CRTは,これらのストレスに応じて遺伝子形質発現を起動させる重要な役割をしている。DRE-結合蛋白質をコードするArabidopsisのDREB1/CBF遺伝子は,低温ストレス応答遺伝子発現において転写活性化因子として機能する。本研究で著者らは,14のDREB1型転写因子(GmDREB1s)を,ダイズゲノムデータベースから同定した。ダイズのほとんどのGmDREB1遺伝子の発現は,様々な非生物ストレス,低温,乾燥,高塩濃度,熱等により強く誘導された。GmDREB1蛋白質は,Arabidopsisやダイズプロトプラストで,DREs(脱水-応答因子)を介し転写を活性化した。GmDREB1sを過剰発現したトランスジェニックArabidopsis植物を用いたトランスクリプトーム解析から,多くの下流遺伝子は低温誘導可能であり,ArabidopsisのDREB1Aのそれらとオーバーラップすることが示された。また著者らは包括的解析を行い,DREB1Aに関連するGmDREB1B;1の下流遺伝子に関し,ダイズアポプラストでの一過性発現システムを用いて調べた。多様なストレスで誘導した多くの遺伝子の発現は,ダイズにおけるGmDREB1B;1の過剰発現で増加し,DREsはこれらの遺伝子のプロモーターで最も保存された領域であった。GmDREB1B;1の下流遺伝子は,多くのダイズ-特異的ストレス誘導遺伝子を含んでいた。それらは,ABA受容体ファミリー蛋白質,GmPYL21,リボソーム蛋白質のような翻訳-関連遺伝子であった。著者らは,GmDREB1B;1がGmPYL21の発現を直接に活性化し,ABA-依存的にABRE-媒介遺伝子発現を亢進すると結論した。これらの結果は,GmDREB1蛋白質が多数のダイズ-特異的ストレス-応答遺伝子の発現を,多様な非生物ストレス条件下に活性化することを示唆している。Copyright 2015 Wiley Publishing Japan K.K. All Rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (3件):
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植物生理学一般  ,  遺伝子発現  ,  植物に対する影響 

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