抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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市場に出ている製品の,EMC規制や安全に関連しての現実を踏まえた製品安全の問題を論じた。まず,EMC試験所は,製品の規準クリアを保証する機関として利用されることが望まれるが,現実には,何とか規制値以下に抑えるよう試行錯誤する場所として利用されることもあることを述べた。次に,規制をクリアして製品が市場に出された後の国内外での抜き取り調査の結果を定量的に提示して説明した。日本では,総務省が,無線設備を市場から購入して電波の強さを測定する「無線設備試買いテスト」を,経産省が市販の電気用品を買い上げ,電気用品安全法令に定める遵守状況の確認などを行っている。欧州でも,EU加盟国は共通のルールによって市場監査を行っているが,RAPEXというコンシューマ製品に対する緊急警告システムの存在は注目される。最後に,試験のクリアは必ずしも市場に出る製品の安全を保証するものではないとしっかりと認識する必要性を述べた。