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J-GLOBAL ID：201502205100688124   整理番号：15A1228580

走査型プローブ顕微鏡によるタリウム化合物のナノ空間変調構造の可視化

著者 (6件)： 脇田和樹 (千葉工大 工) ,  三村功次郎 (大阪府大) ,  SHIM YongGu (大阪府大) ,  佐藤宣夫 (千葉工大 工) ,  PAUCAL Raul (千葉工大) ,  坂本優也 (千葉工大)
資料名： 千葉工業大学プロジェクト研究年報(CD-ROM)  (千葉工業大学附属研究所プロジェクト研究年報(CD-ROM))
巻： 12  ページ： 95-96  発行年： 2015年09月 
JST資料番号： L3719C  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 著者らは,タリウム系化合物の結晶構造,電子状態,構造相転移,および,巨大ゼーベック効果を研究してきた。また,これらの物質が示すナノ空間変調構造の特性を利用したメモリ素子,非線形光学材料,非線形電気特性材料としての応用についても調べている。このようなタリウム系化合物では整合相から不整合相への転移を起こすことが予想される。整合不整合転移については,多くの研究が行われてきたが,未だ,ナノ空間変調構造の出現にともなう劇的な電子状態の変化に基づく新奇な物性は観測されていない。一方,タリウム系化合物では,重いタリウム原子や他の金属原子が変調構造に寄与すると考えられ,整合相や不整合相における格子構造変調に起因する電子構造の著しい変化が起こる可能性がある。さらに,著者らは,以前の研究において,タリウム系化合物TlInSe₂において,光照射によって大きな体積変化が起こることを見いだした。本研究では,タリウム系化合物,特にTlInSe₂結晶の構造相転移にともなう構造変化を,走査プローブ法を用いたドメイン構造の可視化により調べた。また,光照射による巨大体積膨張の原因と構造相転移との関係を明らかにした。これらの特異な物性を,マイクロアクチュエータなどのMEMS技術へ応用することも検討した。

シソーラス用語： 整合不整合転移 ,  *インジウム化合物 ,  *セレン化物 ,  走査型プローブ顕微鏡 ,  *タリウム化合物 ,  空間 ,  信号変調 ,  変調構造 ,  可視化 ,  熱起電力 ,  *構造相転移 ,  構造 ,  光照射 ,  膨張
準シソーラス用語： ナノ空間 ,  空間変調 ,  Seebeck効果 ,  ドメイン構造 ,  体積膨張

分類 (1件)： 固相転移  (BL04020G)

タイトルに関連する用語 (5件)： 走査型プローブ顕微鏡 ,  タリウム化合物 ,  ナノ空間 ,  変調構造 ,  可視化