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J-GLOBAL ID：201502205180525000   整理番号：15A1392268

津波被災農地の実態調査 3.宮城県の津波被災農地の土壌と堆積物の性質

著者 (1件)： 南條正巳 (東北大 大学院農学研究科)
資料名： 日本土壌肥料学雑誌  (Japanese Journal of Soil Science and Plant Nutrition)
巻： 86  号： 5  ページ： 401-403  発行年： 2015年10月05日 
JST資料番号： G0156A  ISSN： 0029-0610  CODEN： NIDHAX  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 2011年5月に行われた宮城県の津波被災農地の広域土壌調査で採取された津波堆積物とその下の残存土壌(1層:0~10cm,2層:10~20cm)の全炭素,全窒素,全イオウ濃度,土壌ECなどの測定した。津波堆積物と残存土壌の全炭素含量からみると,泥層は主にその地域の表土であり,砂層は海岸付近に由来すると考えられる。残存土壌の全イオウ含量は1層,2層とも全炭素含量と比例関係にあったが,泥層の全イオウ含量は石こうの存在により大きく増加した。水溶性Na,水溶性陽イオン,交換性イオンの測定結果を解説する。津波被災農地のソーダ質化の可能性を試算したが,ソーダ質化が大きく進むことはないと示唆された。

シソーラス用語： *農地 ,  *土壌調査 ,  *津波堆積物 ,  含有量 ,  硫黄化合物 ,  石膏 ,  塩 ,  塩類集積作用 ,  宮城県 ,  震災
準シソーラス用語： ソーダ質化 ,  塩類 ,  *広域土壌調査 ,  炭素量 ,  *津波被災農地 ,  東日本大震災

分類 (2件)： 土壌調査  (FB04080U) ,  自然災害  (FC04020J)

引用文献 (19件)：

• 赤江剛夫・濱田浩正・諸泉利嗣・石黒宗秀・守田秀則・中矢哲郎 2010.2004年インド洋津波による農村地帯の農業被害実態と復旧対策.農業農村工学会誌,78,775-778.
• Bolt, G. H., and Bruggenwert, M. G. M. 1976. Soil chemistry A. Basic elements, 2nd ed. Elsevier Scientific Publishing Company,Amsterdam,岩田進午・三輪睿太郎・井上隆弘・陽捷行訳1980.土壌の化学,学会出版センター.
• Ericksen,J.2009.Soil sulfur cycling in temperate agricultural systems. Advances in Agronomy,102,55-89.
• 稲生栄子・上山啓一・森谷和幸・今野知佐子・小野寺和英・島秀之・伊藤豊彰・菅野均志2013.東日本大震災による津波堆積物の化学的性質(宮城県南部).宮城県農業・園芸総合研究所研究報告,81,63-87.
• 伊藤豊彰2014.津波被災水田における除塩後の作物生産上の問題と対策.ペドロジスト,58,51-58.

タイトルに関連する用語 (6件)： 津波被災農地 ,  実態調査 ,  宮城 ,  土壌 ,  堆積物 ,  性質