抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本報では,信州大学農学部構内における最近10年間(2004~2013年度)の鳥類調査データを概説する。調査は,同一ルート,同一調査者によるラインセンサス法で実施した。年間の調査頻度は,繁殖期2回(落葉広葉樹の展葉前と展葉後),越冬期2回(積雪の前と後)の計4回とした。その結果,32科70種の鳥類が確認され,内訳は留鳥36種,夏鳥21種,冬鳥13種であった。常在度の高い鳥類は,カラ類(シジュウカラ,ヤマガラ),ヒヨドリ,スズメ,ハシボソガラス,コゲラなどであった。前半5年間(x)と後半5年間(y)に大別して種ごとのデータを比較すると,両者の関係は出現頻度ではy=0.95x,確認個体数ではy=0.81xに近い回帰直線となり,ともにR
2>0.8と高度に有意であった。回帰直線からの乖離で判断すると,カワラヒワ,エナガ,コムクドリなどの増加が目立つ一方,ヒヨドリ,セグロセキレイなどの減少が目立った。構内の植生環境を踏まえ,鳥類相とその変化について検討を加えた。(著者抄録)