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J-GLOBAL ID：201502205213628233   整理番号：15A1181495

剥ぎ取り除染を行った農地において表土剥ぎ取りおよび客土が地力に与える影響

Effects of Soil Stripping and Dressing for Decontamination of Radioactive Materials on Soil Fertility of Agricultural Land

著者 (4件)： 好野奈美子 (農研機構 東北農業研究セ) ,  小林浩幸 (農研機構 中央農業総合研究セ) ,  高橋義彦 (農研機構 東北農業研究セ) ,  斎藤邦人 (内外エンジニアリング)
資料名： 環境放射能除染学会誌  (Journal of the Society for Remediation of Radioactive Contamination in the Environment)
巻： 3  号： 3  ページ： 145-152  発行年： 2015年09月25日 
JST資料番号： F1580A  ISSN： 2187-8382  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 東京電力福島第一原子力発電所事故によって高濃度の放射能に汚染され,表土剥ぎ取り除染および客土が行われた福島県飯舘村3地区27圃場の土壌化学性を調査した。その結果,客土材の全炭素および全窒素含量は剥ぎ取られなかった下層土に比べて有意に低いため,客土の量が除染農地土壌の肥沃度を左右すると推察された。また,客土材の由来によって交換性カリ含量が異なるため,客土材の選択が除染農地土壌の交換性カリ含量を左右することが判明した。山地由来の客土材を客土した場合,ほとんどの圃場で作土中の交換性カリ含量が25mg K₂O/100g Soilに満たなかった。ただし,畑地由来の客土材であっても客土された後の交換性カリ含量は客土前よりも総じて低下していたため,除染農地における休閑管理や作付再開の際には土壌化学性を把握し,それをもとに対策を講じる必要がある。(著者抄録)

シソーラス用語： 原子炉事故 ,  *放射能除染 ,  放射能汚染 ,  土壌汚染 ,  土壌化学特性 ,  *剥土 ,  *客土 ,  *土壌改良 ,  肥沃度 ,  カリウム ,  東電福島第一原子力発電所事故 ,  *除去
準シソーラス用語： 福島原発事故

分類 (2件)： 土壌管理  (FB04070J) ,  環境の汚染及び防止  (MB02030K)

引用文献 (21件)：

• 「農地除染対策の技術書」について」 農林水産省HP (http://www.maff.go.jp/j/nousin/seko/josen/)、 2014年10月閲覧
• 「除染等工事共通仕様書(第7版)」 環境省HP (http://tohoku.env.go.jp/fukushima/)、 2014年8月閲覧
• 小川 仁、梯美仁: 徳島県における砂地畑土壌の理化学性の実態。 徳島県立農林水産総合技術センター農業研究所研究報告、 1, 7-18 (2003)
• 北川 巌: 汎用田への品質改善客土の資源分布と利用指針。 水土の知、 79, 251-254 (2011)
• 柳沢 宗男: 神通川流域における重金属汚染の実態調査と土壌復元工法に関する研究。 富山県農業試験場研究報告、 15, 1-110 (1984)

タイトルに関連する用語 (6件)： 剥ぎ取り ,  除染 ,  農地 ,  表土剥ぎ取り ,  客土 ,  地力