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J-GLOBAL ID：201502205369176766   整理番号：15A0948530

パターン認識によるラジアータパイン材における青変部位の自動認識

Pattern Recognition of Blue Stain Discoloration Appearing on Radiata Pine Boards

著者 (3件)： 澤田豊 (京都大学大学院農学研究科) ,  松本朗子 (株式会社トプコン) ,  藤井義久 (京都大学大学院農学研究科)
資料名： 木材学会誌  (Journal of the Japan Wood Research Society)
巻： 61  号： 4  ページ： 274-279 (J-STAGE)  発行年： 2015年 
JST資料番号： F0852A  ISSN： 0021-4795  CODEN： MKZGA7  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 青変菌により変色したラジアータパイン材の青変部位の識別にパターン認識の手法を適用した。材表面のデジタルカメラ画像にモザイク処理を行った後,色情報を抽出し,RGB値とL^*a^*b^*表色系の各値を求めた。色情報を要素とする2から6次のベクトル形式のパターンを青変部位と健全部位の識別に用いた。各区画が青変部位かどうかは視覚判定によって決定した。パターン認識にはRCE(restricted coulomb energy)ネットワークを用い,青変部位の一部と健全部位の一部の色情報をネットワークの学習に供し,識別機構を構築した。識別機構の性能は学習に供さなかった未知の区画の識別率によって評価した。パターンベクトルが(G,B,L^*,a^*)の時に青変部位と健全部位の両方で良好な識別性能を示した。パターンベクトルの次元数の増加に伴い健全部位の正答率が向上し,不明率が低下した。青変部位では次元数が増加しても識別率の平均値はほぼ変わらず,標準偏差が小さくなった。(著者抄録)

シソーラス用語： *パターン認識 ,  *Ceratocystis ,  *マツ科 ,  *ラジアータマツ ,  情報 ,  *画像処理 ,  木材 ,  ニューラルネットワーク ,  包装材料 ,  色空間 ,  色信号 ,  *変色 ,  RGB ,  *青変菌 ,  *自動認識 ,  *微生物 ,  *不整子嚢菌類 ,  *裸子植物
準シソーラス用語： Pinus radiata ,  RCEネットワーク ,  RGBカラーモデル ,  モザイク処理 ,  *ラジアータパイン ,  梱包用材料 ,  *自動識別 ,  色情報

分類 (2件)： 木材の性質・構造  (FF05020Z) ,  パターン認識  (JE07000S)

引用文献 (14件)：

• 1) 基太村洋子, 近藤民雄:青変材の化学的研究 青変菌の生産する色素について. 木材学会誌 4(2) , 51-55(1958).
• 2) 青島清雄:木材の変色と汚染. 木材工業 30(11) , 504-507(1975).
• 3) 高橋正男:漂白. “木材利用の化学”, 今村博之, 岡本 一, 後藤輝男, 安江保民, 横田徳郎, 善本和孝編, 共立出版, 東京, 1983, p.234.
• 4) 谷内博規, 小岩俊行, 升屋勇人, 土居修一:Leptographium wingfieldiiがアカマツ材を青変する際の温度, 水分, 酸素濃度の影響. 木材学会誌 49(6) , 446-451(2003).
• 5) Conroy, L., Tony, B., Romulo, C.: Mechanical properties of lodgepole pine containing beetle-transmitted blue stain. Forest Prod. J. 56 (6) , 45-50 (2006).

タイトルに関連する用語 (3件)： パターン認識 ,  青 ,  自動認識