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J-GLOBAL ID:201502205482763791   整理番号:15A0774584

DNA損傷物質によるp53の活性化はヒトとマウスの細胞ではアリル炭化水素受容体レベルを差次的に調節する

Activation of p53 in Human and Murine Cells by DNA-Damaging Agents Differentially Regulates Aryl Hydrocarbon Receptor Levels
著者 (6件):
資料名:
巻: 34  号:ページ: 242-249  発行年: 2015年05月 
JST資料番号: E0809D  ISSN: 1091-5818  CODEN: IJTOFN  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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アリル炭化水素受容体(AhR)はリガンドに活性化される転写因子である。AhRは細胞の恒常性や疾病の発生を調節し,AhRの発現不足は抗癌剤ドキソルビシン(DOX)誘導心毒性に対するマウスの感受性を増大するとの報告がある。リガンドとしてのDOXはAhRと結合し,AhRが介在する標的遺伝子の転写を活性化できる。一方,DOXは,DNA損傷応答を活性化し,それにより活性化される毛細血管拡張性運動失調症変異蛋白質(ATM)キナーゼを通して細胞内の癌抑制遺伝子p53を活性化することが分かっている。そこで,本研究では,DOXやブレオマイシンのようなDNA損傷性薬剤によるp53の活性化がAhRレベルを調節できるかどうかを検討した。正常なヒト線維芽細胞と毛細血管拡張性運動失調症(AT)患者の線維芽細胞,及びマウスのマクロファージ細胞を用いて調査した。その結果,ヒトの正常細胞においては,DNA損傷性薬剤によるp53の活性化により,転写後メカニズムを通してAhRのレベルが増加することが分かった。さらに,細胞でのp53の活性化はAhR標的遺伝子の発現を刺激していた。ATMをコードする遺伝子に変異があるAT患者由来の線維芽細胞では,p53の活性化が不全であった。これに応じて,細胞をブレオマイシンで処理してもAhRレベルが明らかには増大しなかった。一方でマウスの細胞においては,ヒト細胞の場合と対照的に,p53の活性化によりAhRメッセンジャRNA及び蛋白質のレベルが低下し,AhR標的遺伝子の発現が低下していた。以上により,細胞のp53の活性化はAhRレベルを調節するが,ヒト細胞とマウス細胞では調節が異なることが明らかになった。
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分類 (4件):
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動物に対する影響  ,  人間に対する影響  ,  抗腫よう薬の基礎研究  ,  有機化合物の毒性 
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