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J-GLOBAL ID:201502205599011910   整理番号:15A1240085

アサリRuditapes philippinarum稚貝が高密度に発生する河口干潟における水質浄化機能-三河湾豊川河口六条潟における6月の観測事例-

Water purification in the river mouth tidal flat with an abundant supply of the Manila clam Ruditapes philippinarum: A model study in June in Rokujo tidal flat, at the mouth of the Toyo River in Mikawa Bay, Japan
著者 (6件):
資料名:
巻: 79  号:ページ: 117-129  発行年: 2015年08月31日 
JST資料番号: Y0112A  ISSN: 0916-1562  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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アサリ稚貝が大量に発生する三河湾豊川河口の六条潟においてボックスモデルにより物質収支計算を行い,水質浄化機能を評価した。また,稚貝の生息状況を把握し,窒素循環機構について考察した。収支計算の結果,干潟海域においてPONで-18.5mgN・m-2・h-1(消失),またDTNで6.3mgN・m-2・h-1(生成)となり,結果的にTNとして-12.2mgN・m-2・h-1(消失)であった。地の干潟域と比較するとPONおよびTNの除去機能が高かった。六条潟の窒素循環機構については,高密度に生息する稚貝による懸濁物除去機能が高く,さらには稚貝の転換効率が高いために溶存態としての回帰が少なくなっていると考えられた。また,干潟域で生成された溶存態窒素は大型藻類や底生微細藻類によって速やかに吸収されており,六条潟は懸濁物のみならず総窒素の除去機能も高かった。今後は内湾生態系の回復へ向けて,基礎生産が高く,時に赤潮の発生により有機物負荷が増大する河口域において生物生産機能の高い干潟域の再生を進める必要がある。(著者抄録)
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分類 (3件):
分類
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魚類以外の水産動物  ,  漁労一般  ,  海洋汚濁 
引用文献 (40件):
  • 愛知県建設部 (2014) 干潟造成基礎調査 (六条潟). 第12回伊勢湾再生海域検討会三河湾部会資料.
  • 阿保勝之・坂見知子・高柳和史 (2002) アサリ・増殖場造成地における水質浄化機能の定量的評価. 海岸工学論文集, 49, 1211-1215.
  • 青山裕晃 (2000) 三河湾における海岸線の変遷と漁場環境. 愛知水試研報, 7, 7-2.
  • 青山裕晃・今尾和正・鈴木輝明 (1996) 干潟の水質浄化機能-一色干潟を例にして-. 月刊海洋, 28, 178-188.
  • 青山裕晃・甲斐正信・鈴木輝明 (2000) 伊勢湾小鈴谷干潟の水質浄化機能. 水産海洋研究, 64, 1-9.
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