抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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今日,従来にない資源である花崗岩などの熱い破砕岩石から地熱を回収する概念は,工学的地熱システム(EGS)として知られている。それは,およそ170°Cの下げ孔内温度を達成するのに十分な標的深度まで掘られる少なくとも二本の深い偏位した坑井を必要とする。システムは,冷水が1本の坑井に送り込まれ,熱い岩石内の自然の割れ目を強制的に通過し,そこから生産井を経由して地表に戻る前に熱を獲得する強制的な液体の流れであるか,遠距離場の流体の貢献を含むかもしれない。熱い生産流体は熱交換器を通過し,それは有機Rankineサイクルに基づいた閉回路発電システムに送り込まれるか,圧入井に戻される前に直接熱を供給する。このシステムからの放熱量は発電や直接熱の利用に用いることが出来る。このタイプのプラントは他の再生エネルギー源に比較して高い先行投資を必要とするが,運転コストは低い。深度地熱エネルギーの大きな利点は,1)需要次第で急送できる柔軟性,2)事実上,CO
2排出がない,3)MWeあたりのフットプリントが小さい,4)視覚的な影響が小さい,5)少なくとも25年の予測プラント寿命内で>90%の利用可能性,などである。英国のCornwallとDevonは花崗岩の塊がこの地域の真下に横たわっていて,深度地熱エネルギーの最初の開発を実行するにはもっとも魅力的な立地である。Cornwallでは英国で最初の深度地熱発電所を開発する二件の別個の企画案がある。すなわち,Edenプロジェクトでの二本坑井の4MWeプラントであり,Redruth近郊のUnited Downsでの3本坑井の10MWeプラントである。今日の市場において,地熱エネルギーは他のエネルギー技術と比較しうるコストで英国の再生エネルギー要件の大部分に対処できる潜在力を持つ大きな天然資源である。