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J-GLOBAL ID：201502205819877280   整理番号：15A0767723

CO₂の「資源化」「有効利用」技術とマテリアル 二酸化炭素の有用化学品への変換とその実用化に向けた触媒技術

著者 (1件)： 冨重圭一 (東北大 大学院工学研究科)
資料名： 月刊Material Stage  (マテリアルステージ)
巻： 15  号： 1  ページ： 34-41  発行年： 2015年04月10日 
JST資料番号： L5969A  ISSN： 1346-3926  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本稿では,二酸化炭素(CO₂)とOHやNH₂基を持った基質から,CeO₂触媒により選択的にカーボネート,カーバメート,尿素類を得られることを示した。環状尿素合成では,様々な酸化物触媒の中でCeO₂が,最も高活性と生成物選択性を示して,様々なアミン類とCO₂から五と六員環尿素類を高収率で得た。次に,環状カーバメートとカーボネート合成においても,CeO₂は際立った高特性を示した。様々なアミノアルコール基質とから,五と六員環の環状カーバメートを高収率で得た。反応速度は,環状-カーバメートとカーボネートはほぼ同等で,環状尿素は小さかった。化学平衡からは尿素合成が最も有利なので,エチレングリコールやアミノアルコールのOH基の,CeO₂触媒との相互作用により,反応速度が向上したと解釈した。CeO₂触媒により,アルコールとCO₂から有機カーボネートを生成するが,化学平衡の厳しい制約がある。2-シアノピリジンの水和反応を組み合わせて,効率良く副性成物のH₂Oを除去して,ジメチルカーボネートを高収率で得ることができた。

シソーラス用語： *二酸化炭素 ,  ジアミン ,  アミノアルコール ,  ジオール ,  *ウレア化合物 ,  *カルバミド酸エステル ,  *炭酸塩 ,  遷移金属触媒 ,  セリウム錯体 ,  触媒反応 ,  化学平衡 ,  縮合反応 ,  *脂肪族化合物
準シソーラス用語： カルバマート ,  カルボナート ,  *セリウム触媒 ,  尿素誘導体

分類 (3件)： 無機化合物一般及び元素  (CD01010D) ,  脂肪族化合物一般  (CF03010X) ,  その他の触媒  (CB06123Z)

引用文献 (21件)：

• M.Aresta, E. Quaranta, CHEMTECH, p.32(1997)
• K.Tomishige, T. Sakaihori, Y. Ikeda, K. Fujimoto, Catal. Lett.,58, 225(1999)
• K.Tomishige, Y. Ikeda, T. Sakaihori, K. Fujimoto, J. Catal.,192,355 (2000)
• Y.Ikeda, T. Sakaihori, K. Tomishige, K. Fujimoto, Catal. Lett.,66,59 (2000)
• Y.Ikeda, M. Asadullah, K. Fujimoto, K. Tomishige, J. Phys. Chem. B, 105,10653(2001)

タイトルに関連する用語 (8件)： CO2 ,  資源化 ,  有効利用 ,  マテ ,  二酸化炭素 ,  化学品 ,  実用化 ,  触媒