抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿では,小型かつ低価格な情報デバイスを利用したデジタルサイネージシステムの可能性について検討するため,その表示システムのプロトタイプ実装を行い,学内に展開した事例について詳説する。東京農工大学では,電力見える化等の取り組みを積極的に行っており,この一部として電力量等をデジタルサイネージとして表示するシステムが稼働している。近年,システムの老朽化と搭載OSのサポート期限の兼ね合いから,システムの更新を必要とする段階となり,表示端末をより低コストに構築できる手段について検討を行った。加えて,学内施設での教育研究紹介ビデオの表示を行うシステム構築に関する依頼もあり,いずれの表示も可能とする表示デバイスをRaspberry Piにて試作する取り組みを実施した。本システムにより,表示デバイスとしては必要となる周辺部品を含めて1万円を切るデジタルサイネージシステムの実現を目指している。本稿では,この取り組みの概要,Raspberry Piを利用したプロトタイプの詳細,パフォーマンスを要するコンテンツ表示に利用するサポートサーバの詳細,実際に運用を行った取り組み詳細とその課題についてまとめる。(著者抄録)