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J-GLOBAL ID:201502206306732045   整理番号:15A1071963

カポジ肉腫ヘルペスウイルスK1蛋白質の機能と発癌性

Biology and oncogenicity of the Kaposi sarcoma herpesvirus K1 protein
著者 (3件):
資料名:
巻: 25  号:ページ: 273-285  発行年: 2015年09月 
JST資料番号: W1802A  ISSN: 1052-9276  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 文献レビュー  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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カポジ肉腫関連ヘルペスウイルス(KSHV),すなわちヒトヘルペスウイルス8は,ガンマヘルペスウイルスであり病因論的にヒトのカポジ肉腫,原発性滲出液リンパ腫及び多中心性キャッスルマン病の発症に関連する。KSHVは,ヒトの細胞蛋白質を模倣してウイルスサイクリン,ウイルスG蛋白質共役型受容体,抗アポトーシス蛋白質(e.g.v-bcl2 及び v-FLIP),ウイルスインターフェロン調節因子及びCCケモカインウイルスホモログなどのウイルス産物数が増加し,このために他のヒトヘルペスウイルスの中で特異的である。膜貫通K1糖蛋白質を含むいくつかのKSHV産物は発癌性特性を有する。KSHV K1はウイルスORFK1遺伝子にコードされるが,この遺伝子領域はウイルスゲノムの最も変化しやすい部位であり,ウイルスの遺伝子型を区別する目的でよく利用される。K1の細胞外領域はλ免疫グロブリンの軽鎖と相同性を有し,その細胞質領域は免疫受容体活性化チロシンモチーフ(ITAM)が含まれる。KSHV K1 ITAMはいくつかの細胞内シグナル伝達経路,特にPI3K/AKTを活性化する。したがって,K1発現によりアポトーシス促進蛋白質が阻害され,KSHV感染細胞の寿命が増える。K1活性のもう一つの顕著な効果は,炎症性サイトカインや血管内皮増殖因子などの血管新生促進因子の産生である。KSHV K1は,in vitroでヒト初代内皮細胞を不死化したり,げっ歯類の線維芽細胞を癌化する。さらに,このウイルス蛋白質を発現するトランスジェニックマウスでK1は,in vivoで腫瘍を誘発する。このレビューでは,K1の活性に焦点を置いてKSHV関連ヒト癌の発生機序に関係するこの魅力的なKSHV蛋白質に関する現在の知識をまとめて論じる。Copyright 2015 Wiley Publishing Japan K.K. All Rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (2件):
分類
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発癌機序・因子  ,  ウイルスの生化学 
タイトルに関連する用語 (4件):
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