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J-GLOBAL ID:201502206361989993   整理番号:15A1143998

青森県八戸市の縄文時代早期貝塚出土試料の14C年代と海洋リザーバー効果

Estimation of marine reservoir effect using radiocarbon dates of terrestrial and marine remains from the initial Jomon shell middens in Hachinohe, Aomori
著者 (6件):
資料名:
巻: 54  号:ページ: 271-284  発行年: 2015年10月01日 
JST資料番号: G0071A  ISSN: 0418-2642  CODEN: DAYKA  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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青森県八戸市に所在する縄文時代早期後葉の貝塚である,赤御堂遺跡と長七谷地貝塚から出土した炭化種実および海産動物の14C年代測定を行い,貝塚形成の時期について再検討するとともに,縄文時代の東北地方北部太平洋岸の海洋リザーバー効果および地域補正値(ΔR)を検討した。その結果,これまで海産動物のみの年代値によって捉えられていた貝塚の実年代を明らかにし,両貝塚はほぼ同時期に形成されたことを確認した。海洋リザーバー効果については,同一の地点・層位から出土し同時性が確かな炭化種実と海産動物の試料群を用い,そのセット関係の中で地域補正値を算出した。海産動物の種類によって地域補正値に大きな差が認められ,塩分の違いなどの生息環境が関係していると考えた。地域補正値の算出においては,海産動物として試料群を一括して平均化するのではなく,生息環境ごとに区分して求め,適用することが重要である点を指摘した。(著者抄録)
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分類 (2件):
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第四紀  ,  年代測定 
引用文献 (51件):
  • 青森県教育委員会(1980)長七谷地貝塚遺跡発掘調査報告書.青森県埋蔵文化財調査報告書第57集,854p,青森県教育委員会.
  • ボウマン,S.(1998)年代測定.北川浩之訳,120p,學藝書林.
  • Broecker, W.S. (1991) The great ocean conveyor. Oceanography, 4, 79-89.
  • Bronk Ramsey, C. (2009) Bayesian analysis of radiocarbon dates. Radiocarbon, 51, 337-360.
  • Chappell, J. and Polach, H.A. (1972) Some effects of partial recrystallisation on 14C dating Late Pleistocene corals and molluscs. Quaternary Research, 2, 244-252.
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