抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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コンクリート構造物における鉄筋の位置やかぶり厚さは,構造物の構造安全性,耐久性,耐火性に大きく関わる。そのため,新設時の検査や既設の構造物の調査・診断においても配筋調査は重要な項目として実施される場合が多い。配筋調査の方法には,主に3つの試験方法があり,放射線透過による方法,電磁波レーダによる方法,電磁誘導による方法が実用化されている。本稿では,これらの配筋調査に関わる規格制定の経緯,規格の内容,今後の方向性等について解説する。放射線透過法(NDIS 1401)は,最も早く標準化された試験方法であり,最近では配筋調査に関する非破壊試験方法の1つとして広く認知されている。電磁波レーダ法(NDIS 3429)および電磁誘導法(NDIS 3430)は,鉄筋コンクリート構造物の配筋調査として一般的に適用されている試験方法であるが,特に国内においては試験方法の標準化は遅れていた。配筋調査の方法として3つの方法が標準化されているが,これまで試験方法の選択に関する考え方をまとめた規格,指針等はなかったことから,NDIS 3435(コンクリートの非破壊試験-鉄筋平面位置及びかぶり厚さの試験方法の種類とその選択)として標準化することが検討されている。