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J-GLOBAL ID：201502206595041004   整理番号：15A1280936

気候感度の不確実性: 良い知らせが悪い知らせになるとき?

Climate sensitivity uncertainty: when is good news bad?

著者 (5件)： FREEMAN Mark C. (Loughborough Univ., Loughborough, GBR) ,  WAGNER Gernot (Environmental Defense Fund, MA, USA) ,  WAGNER Gernot (Columbia Univ., NY, USA) ,  WAGNER Gernot (Harvard Kennedy School, MA, USA) ,  ZECKHAUSER Richard J. (Harvard Kennedy School, MA, USA)
資料名： Philosophical Transactions of the Royal Society A. Mathematical, Physical and Engineering Sciences  (Philosophical Transactions of the Royal Society A. Mathematical, Physical and Engineering Sciences)
巻： 373  号： 2055  ページ： 20150092,1-15  発行年： 2015年11月28日 
JST資料番号： D0317A  ISSN： 1364-503X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 気候感度-大気中の二酸化炭素濃度の倍増に基づく最終的な温度上昇-は長期的な全球の平均温度,即ち,将来の気候変動を緩和するための重要な対策を怠ることのコストを決定する重要なパラメータである。大気中の二酸化炭素濃度の倍増は仮説ではない。400ppm付近の現在の濃度は,産業革命以前のほぼ280ppmより既に40%以上高い。現在の速度で上昇すれば,本世紀末以前に産業革命以前の濃度の倍になる。標題の疑問も仮説ではない。いくつかの新事実は,IPCC(2013)をして長期的な平衡温暖化への影響について考え直させ,起こりそうな気温上昇範囲として再び1.5~4.5°Cに拡大することになった。更に,IPCCは以前の3°Cという最良推定値を除外した。この研究領域では不確実性が大きく,明白な結論に到達するのは困難である。この点を念頭において,本研究の解析は,他の事象が同一であれば,最低値を減少させることによるIPCCの最新の温度変化の範囲の拡張は,将来湖のような変化を回避するための適切に較正されたWTP(支払い意欲)を向上させるかもしれない。同様なことが,「最良推定値」の除外にも当てはまる。地球温暖化の限界費用が増大するなかで,より大きな不確実性は温室効果ガスの排出削減行動に対する還付を増加させる。評価におけるIPCCの最近の取組みはより大きな不確実性を反映している。

シソーラス用語： *感度 ,  温暖化 ,  *二酸化炭素 ,  *気候変動 ,  *不確実性 ,  トレードオフ ,  リスク分析 ,  利益 ,  分散【variance】 ,  平均値 ,  リスクトレードオフ ,  支払意思額 ,  *気候感度
準シソーラス用語： リスク-リターントレードオフ ,  気候温暖化 ,  *気候敏感度 ,  平均保存的分散

分類 (2件)： 気候学,気候変動  (DC05140T) ,  応用数学  (AB11000P)

タイトルに関連する用語 (3件)： 気候感度 ,  不確実性 ,  知らせ