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J-GLOBAL ID：201502207090406216   整理番号：15A0425321

施肥削減に向けた生産技術体系の開発 第3章 土壌中の蓄積養分の利用技術の開発 4 畑の夏季湛水による土壌蓄積リンの有効化による省資源型農業技術の開発(1)夏季湛水による肥培かんがい効果と線虫防除技術の最適化

著者 (2件)： 荒川祐介 (農業・食品産業技術総合研究機構 九州沖縄農業研究セ) ,  岩堀英晶 (農業・食品産業技術総合研究機構 九州沖縄農業研究セ)
資料名： 農林水産省農林水産技術会議事務局研究成果  (農林水産技術会議事務局研究成果)
号： 540  ページ： 180-184  発行年： 2015年02月27日 
JST資料番号： S0070A  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： (ア)圃場にて夏季湛水処理の有無を一次要因,湛水処理時の米ぬか施用を二次要因とする分割区実験を行った。土壌還元により土壌蓄積リン酸の可溶化が伺われたものの,落水後の有効態リン酸含量の増加は認められなかった。湛水処理により,交換性Ca,Mgより高い上昇と土壌pHの上昇が認められること等により,ニンジンの初期生育とリン酸吸収が促進されるものと考えられた。湛水をした場合にはリン酸の3割減肥は十分達成可能と考えられた。(イ)夏季湛水により後作ニンジンの線虫害が軽減され外観品質の向上効果及び収量の増加が認められた。また,次年のキュウリ作においても湛水区で病徴指数及び根こぶ指数が低下し,収量が大幅に向上し,湛水効果の長期持続性が示唆された。(ウ)ポット湛水による土壌還元消毒により,米ぬか1000kg/10a相当量混和後湛水,2%エタノール湛水処理で線虫密度抑制効果が見られた。(著者抄録)

シソーラス用語： *ニンジン【セリ科】 ,  *キュウリ ,  *リン酸肥料 ,  *施肥 ,  *湛水 ,  夏 ,  根瘤病 ,  米糠 ,  *線虫類 ,  *害虫防除
準シソーラス用語： *減肥 ,  *線虫防除

分類 (4件)： 野菜  (FC03043X) ,  施肥法・肥効  (FB05030Y) ,  農業土木  (FB02000W) ,  物理的防除一般  (FC05041D)

引用文献 (5件)：

• 久保周子ら(2004)トマト土壌病害虫に対する土壌還元消毒の効果.千葉農総研研報 3:95-104.
• 片瀬雅彦ら(2009)フスマを用いた土壌還元消毒における揮発性脂肪酸の生成と殺線虫活性.日本線虫学会誌 39:53-62.
• 小林嵩ら(1955)潅漑による畑土壌の改良に関する研究(1).九州農業試験場彙報 3:1-30.
• 野口純隆・吉野実(1966)畑地かんがいによる黒色火山灰土壌の肥培管理.農業技術 21:262-265.
• 小原裕三(2012)低濃度エタノールによる新規土壌還元消毒技術.野菜情報 105:44-49.

タイトルに関連する用語 (14件)： 施肥 ,  体系 ,  開発 ,  土壌 ,  蓄積 ,  畑 ,  夏季 ,  湛水 ,  リン ,  省資源 ,  農業技術 ,  肥培 ,  線虫防除 ,  最適化