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J-GLOBAL ID:201502207263300109   整理番号:15A0362272

4成分相対論的配置間相互作用法で調べたDyFの電子スペクトル

Electronic spectra of DyF studied by four-component relativistic configuration interaction methods
著者 (2件):
資料名:
巻: 142  号:ページ: 094312-094312-10  発行年: 2015年03月07日 
JST資料番号: C0275A  ISSN: 0021-9606  CODEN: JCPSA6  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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3.0 eV以下でのDyF分子の電子スペクトルを,4成分相対論的CI法を用いて調べた。Dirac-Coulombハミルトニアンでの平均配置Hartree-Fock法で生成したスピノルを,KRCI(Kramers-制限配置間相互作用)プログラムによるCI計算に用いた。主にDy [4f], [6s], [6p]原子スピノルで構成される11のKramers対の中で11電子を分配することでCI参照空間を生成し,この空間から空分子スピノルへの二重励起を許容した。このCI計算によって,基底状態は(4f9)(6s2)(Ω = 7.5)の主要配置をもつことを示した。この基底状態の上に,(4f10)(6s)の主要な配置で,4つの低準位励起状態(Ω = 8.5, 7.5, 7.5, 7.5)が見出された。これらの結果は,McCarthyらによる実験的研究と一致している。これらの5つの状態の上に,T0 = 2.39 eV, 2.52 eVでの2つの状態がMcCarthyらにより観測され,[19.3]8.5および[20.3]8.5と命名された。McCarthyらは,これら両方の状態は(4f9)(6s)(6p)の主要な配置をもっていると提案したが,これらは観測された回転定数から計算した大きなRe’s (~3.9 a.u.)とは一致しない。今回のCI計算により,3 eV近傍に(4f10)(6p3/2,1/2), (4f10)(6p3/2,3/2),および(4f9)(6s)(6p3/2,1/2)の近縮重状態を与えた。前の2つの状態は,3番目のものより大きなRe (3.88 a.u.)をもち,(4f10)(6p3/2,1/2)を[19.3]8.5に,(4f10)(6p3/2,3/2)を[20.3]8.5に帰属するのには妥当性がある。(翻訳著者抄録)
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分類 (2件):
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波動方程式の解法,散乱理論  ,  分子の電子構造 
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