抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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帯電セイルは,推進力として太陽風動圧を利用する次世代の推進システムである。帯電セイル軌道制御手法を提案し検証した。既存の帯電セイルの研究の多くは,数10kmの帯電セイルの姿勢を変更することによる軌道制御を前提としている。本研究では,帯電セイルの姿勢を慣性座標系に対し一定とした上で,推力のスイッチングやその大きさの変更のみを用いる新たな軌道制御手法の可能性について示した。まず帯電セイルの推力モデルの検討を行った。提案手法の性能を調査するため,推力のスイッチングのみを用いた局所的に最適な軌道制御則を求めた。半長径,離心率,傾斜角,昇交点黄径の4つの軌道パラメータを増大させる試みにより離心率増大に対し有効であることを示した。また半長径増大制御の結果から異なる円軌道への移行の可能性が示唆された。初期状態で地球軌道にある宇宙機を,推力の大きさのみを変えることで火星,金星を模した円軌道に移行させる検討を行った。逐次二次計画法による軌道最適化の結果,提案手法を用いることで金星,火星を模した円軌道への移行が可能である結果が得られた。