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J-GLOBAL ID：201502207420394333   整理番号：15A0742176

パッシブデザインによる温熱環境形成とその快適性のアフォーダンス-インドにおけるサステイナブル建築の確立に向けて

Affordance of Thermal Comfort through Passive Design-Towards Sustainable Architecture in India

著者 (2件)： TUNGNUNG Khuplianlam (Kobe Design Univ., JPN) ,  KODAMA Yuichiro (Kobe Design Univ., JPN)
資料名： 芸術工学会誌  (Design Research)
号： 67  ページ： 32-39  発行年： 2015年03月20日 
JST資料番号： L7339A  ISSN： 1342-3061  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 温熱快適性のアフォーダンスを考えるには,社会文化的な遺産,経済性,エネルギー・資源を考えながら,気候風土との応答を考えなければならない。現在,グローバル化する世界では,交通や便利さや人工的な快適さの追求によって,エネルギー消費の急激な増加を引き起こし,地球環境の持続可能性を脅かしている。今日では,建築計画の初期の段階での地域の気候への配慮は,持続可能な建築の確立をめざすパッシブデザインの基本であるとされる。この論文では,地域ごとに異なる気候の特徴を分析し,アフォーダンスの概念を援用しながら,地域の気候とインドにおける伝統的建築や近代建築との関連性を明らかにした。季節や日々の気候の変化に応じた人々の行動,ライフスタイルは自然エネルギー活用を促し,建築の省エネルギーに有効である。高温になる夏季には,日射熱の侵入を防ぎ,通風・換気を促進することが設計原理となる。通風・換気には,可感気流を増す通風,外部冷気の導入,室内熱の排出のモードがあり,使い分ける工夫が重要である。適切な冷気導入が可能であれば建物熱容量を生かした蓄冷も可能である。逆に,寒冷な冬がある地域では気密性が要求されるときもある。このように,建物の形や外皮における空隙性(開放性)や気密性(閉鎖性)のコントロールが,パッシブデザインの重要なポイントとなることを,事例を通して明らかにした。(著者抄録)

シソーラス用語： *建築設計 ,  *温熱環境 ,  *快適性 ,  インド ,  省エネルギー ,  持続可能な開発 ,  気候 ,  通風 ,  換気 ,  地域差 ,  古建築 ,  建築物 ,  日照調整
準シソーラス用語： *アフォーダンス ,  *パッシブデザイン ,  近代建築

分類 (1件)： 建築環境一般  (RB02010T)

引用文献 (13件)：

• Govt. of India, Planning Commission. The Final Report of the Expert Group on Low Carbon Strategies for Inclusive Growth, edited by Parikh, Kirit. New Delhi: May 2011. p. 47.
• Sen, Pronab, et al. Aug, 2010. Report of the Committee on Slum Statistics/Census. Government of India. MHUPA (Ministry of Housing and Urban Poverty Alleviation), NBO, New Delhi. Chapter-II. p. 9 & 15.
• Olesen, B.W. and Brager, GS. 2004. A Better Way to Predict Comfort. ASHRAE Journal, August 2004. p.21.
• Govt. of India, Ministry of New and Renewable Energy. (n.d.). CHAPTER - 2, CLIMATE AND BUILDINGS. p.19. Clause 2.4.
• United States, DOE (EREC). (2001, June). CoCling Your Home with Fans and Ventilation. DOE/GO-102001-1278, FS228. p.1.

タイトルに関連する用語 (7件)： パッシブデザイン ,  温熱環境 ,  快適性 ,  アフォーダンス ,  インド ,  サステイナブル ,  建築