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J-GLOBAL ID：201502207667651984   整理番号：15A0999612

人工林の高齢級化にどう向き合うべきか?ひき板を原材料とする木質建築資材の活用による建築分野での潜在的な国産材需要掘り起こしの可能性

The Possibility for Finding Out the Potential Domestic Wood Demand on Architectural Field by Using Wood Based Construction Material Made from Board.

著者 (1件)： 青井秀樹 (森林総合研)
資料名： 日本森林学会誌  (Journal of the Japanese Forest Society)
巻： 97  号： 4  ページ： 208-213  発行年： 2015年08月01日 
JST資料番号： F0858A  ISSN： 1349-8509  CODEN： NSGICL  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本論では,大径材や低質材であることが取引上の不利とならなくすることを狙いとして,ひき板を大径材や低質材から採取して「枠組壁工法構造用製材」「枠組壁工法構造用たて継ぎ材」「集成材」「直交集成板」の原材料として用いることによる建築分野での潜在的な需要掘り起こしの可能性について検討した。ひき板の即効的な需要拡大のための用途としては,枠組材の市場である。これは事実上外材により席巻されている。また,ひき板の中長期的な需要拡大のための用途としては,中高層建築物の市場である。この市場は非木造建築物によって支配されている。ひき板の需要拡大を更に促すためには,新たな木質建築資材の開発を促進するための性能規定的な材料規格の整備,および,ひき板の取引の単純公正化・円滑化のためのひき板の品質基準を規定した規格の整備が必要とされる。(著者抄録)

シソーラス用語： 建築材料 ,  木材 ,  枠組壁構法 ,  集成材 ,  *需要 ,  建築物 ,  *挽材
準シソーラス用語： *建築資材 ,  *国産材 ,  大径材 ,  木造枠組壁構法 ,  木造建築物

分類 (3件)： 森林経営・経理  (FF01030I) ,  木材の性質・構造  (FF05020Z) ,  製材・加工  (FF05032S)

引用文献 (22件)：

• 青井秀樹・五十田博・小林道和 (2015) 中長期的な木材需要拡大方策の一考察 低質な原木を原材料とする木質建材の新たな用途開発に向けて. 林業経済(印刷中)
• 青井秀樹 (2014) 公共建築物等木材利用促進法施行から4 年経過して. 木材情報 282: 8-11
• 遠藤日雄 (2012) 需給ミスマッチが招いた丸太価格の暴落-需給調整機能をどう創る.現代林業 11: 12-33
• 遠藤日雄 (2013) 遠藤日雄・鹿児島大学教授が読み解く大径材問題のカギ-実態・課題と対策.現代林業 12: 14-29
• 現代林業編集部 (2013) 大径材の用途,需要拡大に向けた研究開発. 現代林業 12: 30-33

タイトルに関連する用語 (9件)： 人工林 ,  原材料 ,  木質 ,  建築資材 ,  活用 ,  建築 ,  国産材 ,  需要 ,  可能性